名車揃い、しかし思い出のクルマはレストアして大切に持ち続ける、クルマ愛あふれるガレージライフ
台北の高級住宅街をクルマで走ること10分。小高い山の上に建っているRさんの豪邸は、築60年以上というヴィンテージホーム、その広さは200坪だ。そのガレージの中には、レストアから仕上がったばかりの1966年式ポルシェ・911と、1967年式ジャガー・Eタイプ。さらに、1992年式ミニと1998年式ロータス・エリーゼ、テスラ。ロードスターなどが収まる。
それまで市内のマンションで暮らしていたというRさんは、自身のガレージを所有するのが長年の夢だったという。何しろガレージ専門誌『GarageLife』を10年前から愛読する彼にとって、憧れそのものだったからだ。
アメリカ生まれのRさんは、カリフォルニアの大学でデザインを専攻。卒業後に帰国して台北でビジネスを展開し、ガレージのある家を手に入れた成功者だ。
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建築家である奥様もクルマ好きに!
ガレージに収まる1992年式ミニは、長い間所有している思い出の一台で、建築家である奥様のGさんの誕生日に、レストアしてプレゼントしたそうだ。1998年式ロータス・エリーゼでデートを重ねるうちに、奥様もクルマ好きになったのだそう。
現在の自宅は、奥さまの設計によってガレージ付き住居にリノベーションが施された。築60年になる自宅の躯体を残しながら、H鋼を使って敷地面積ぎりぎりまで建物を広げて空間を広くしたほか、ファザードを黒く覆い、石積みの外壁を白く塗ることでモダンな雰囲気に。
インテリアはウォールナットの床と扉、そして奥さまがデザインした家具を入れることで、古いテイストも残しながらもモダンな居住空間へと生まれ変わった。
ガレージは男の空間というテーマでリノベーション。
ポイントはご主人Rさんの好きな色・グレーでペイントされたガレージシャッターと、床。壁面や戸棚などもすべて同色で統一されている。最近購入したポルシェのエンジンをガレージ内で始動させたいということで、排気ガスがガレージ内にこもることを解消するため、日本製の排気ダクト「EG Way Out」を台湾で初めて導入した。
建築家としても世界的な有名なGさんの手によってリノベーションされたガレージは、まるでギャラリーのようであった。
◆DATA
所在地:台湾・台北市
敷地面積/延床面積/ガレージ面積:200坪/100坪/50平米
設 計:十一事務所 (xrange)
愛 車:1966年式ポルシェ・911、1967年式ジャガー・Eタイプ
2011年式テスラ・ロードスター、1992年式ミニ、1998年式ロータス・エリーゼ
◆OWNER’S CHECK
・一番気にいっているところは?
クラシックコーナーに収まる2 台の旧車。ガレージのカラーとボディカラー
のマッチングも悪くない。
・ちょっと失敗したところは?
実は1967年式シトロエンDSも購入してしまいました。あと1台、どのように
保管しようか悩んでます。
・次の夢はなんですか?
もっとガレージが広ければ、クルマを増やすことができる。
・読者へのアドバイスを!
排気ダクト「EG WAY OUT」を導入したことで、ガレージ内のガソリン臭問題を
解決しました。おすすめです。