ブラックの艶消し塗装の内壁で、スーパーカーが映えるショールームのような高級感に!
マクラーレンのスポーツカー570Sとフィアット500L、そしてミニ・クーパー1994モンテカルロという趣味の3台を納めたこちらのガレージ。オーナーのFさんは、マクラーレンを購入したのと自宅の隣の土地を購入できたのをきっかけに、このガレージを建築したという。
設計はクルマのコーティングを依頼している「VANQUISH」の紹介で知り合ったという、「Kurashima Design」の倉島さんだ。Fさんのガレージに対する希望は「クルマ3台入るガレージと体を鍛えるためのトレーニングマシンルーム、サウナ」というものであった。倉島さんは躯体を木造とし、柱のスパンを飛ばして大きな空間を確保。シャッターは2台用と1台用に分割したガレージを作り上げた。
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ガレージ床にもこだわる!
また、ガレージの入口はマクラーレン570Sの出し入れが苦にならない程度の25mmという段差を設け、ホコリ、水の侵入の対策を施した。シャッターには、静粛性に優れた文化シヤッター製の商品「御前様」をセットしている。ガレージとクルマを美しく魅せるため、ガレージ床は12mmの大理石風セラミックタイルを採用。圧着張り施工とすることでクルマの荷重がかかっても割れることがないように仕上げた。
また、ショールームのような高級感を保つため、ブラックの艶消し塗装で内壁を仕上げている。艶消しにすることで、高級感を出しながらホコリが目立たないというメリットもあるのだそうだ。
ジムにサウナも細かい配慮が!
ライティングはボディ形状に合わせた間接照明にすることで、クルマに反射するライトの映り込みまで考慮されている。また、排気ガスを排出するための装置「EG WayOut」も導入。モーターはあえて隠すことでシャープに見せ、エア配管もシンプルにすることで美しさを追求している。
また、ガレージ横のラウンジは、クルマを眺めることを意識したガラス張りとし、ミニカーをディスプレイする棚越しにもガレージが見える工夫を凝らしている。ラウンジ床に敷き詰められたセラミックタイルには床暖房を設置。トレーニングジムの壁はミラー張りとし、マシンの耐荷重を考えて床に補強を施している。サウナはメトス製の最新モデルを導入したほか、サンワカンパニー製のシャワーブースを設置するなど使い勝手を考えたという。
家族で楽しめる工夫満載!
さらに2階にはキッズスペースを用意。天井を補強して吊るしたハンモックや屋根裏を利用して梯子で降りるスペースなど、子どもたちにとっても夢空間となっているそうだ。ホワイトの壁はグロス塗装にすることで光沢を出しているが、こうした細かな設計はホテルのデザインを考察してきた、倉島さんならではという細かな造り込みといえる。
ガレージにはマクラーレンのほか、Fさんがイタリアからオーダーして輸入した1969年式フィアット500Lが鎮座。500Lはオリジナルパーツが残されたコンディションで、家族4人で近所に出かけるときにはこのフィアットも愛用しているそうだ。
クルマ好き設計士である倉島さんに依頼したことで、美しいガレージを手に入れたFさん。奥様はフィットネス、子どもたちはキッズルームと、家族で楽しむことができるガレージでもあった。
◆OWNER’S CHECK
・一番気にいっているところは?
ラウンジからクルマが見えるので、夫婦でトレーニングをしている時でもクルマが見えるようになっているところは最大の気に入っているところです。
・ちょっと失敗したところは?
特にありません
・次の夢はなんですか?
このガレージでクルマ好きの仲間と音楽を聴きながら、ワインを飲んで楽しみたいと考えています。