レースで知り合ったクルマ仲間が泊まり込みで作り上げたガレージには仲間が集い、笑い声が絶えない
ここで紹介するのは、1962年式VW タイプ1でドラッグレースに出場するYさんのガレージだ。Yさんは石岡市のVWショップ「Bug Max」でドラッグレースのビデオを見たことをきっかけに、レースの魅力にハマっていったという。
3年前にドッグランを併設する平屋の木造住宅を建てたYさん。施工時に「いつかはガレージを建てたい!」と計画し、ガレージを建築するための土間だけを施工していた。その後、レースで知り合った「the HOME MASTER」の中野さんにガレージの相談をし、ご覧のガレージを増築したということだ。
【写真18枚】自宅前でレースの練習? ができるガレージの詳細!
レースが縁でガレージビルダーに出会う!
実はYさん、レースの練習中にトランスミッションを壊してしまい、レース当日にパーツを借りたのが中野さんだったとのこと。そのレースがきっかけで仲良くなり、ガレージの設計施工をお願いしたということだ。
Yさんのリクエストはガレージのデザインが母屋にもマッチすること、そしてクルマを2台入れたいというもの。限られた予算ではあったが「the HOME MASTER」の中野さんは、母屋と同じレッドシダーのサイディングを採用した木造2×4のガレージを提案。母屋の窓や入り口を活かしながらガレージと母屋を隣接させた。一見建物はつながっているように見えるが、地震にもフレキシブルに対応できるよう、母屋とは約10cmのクリアランスを確保、接触をしない工夫が施されている。
宿泊しながら2ヶ月で建築
中野さんは、施工がスタートするとYさんの家に宿泊。Yさんと中野さんの2人で作業をすすめ約2か月で竣工させた。ガレージの棚や作業台は母屋が完成したのちにYさんが追加。角パイプで組まれた作業台や、レース用のタイヤを保管するスペース、そしてエンジンハンガーなどドラッグマシンのメンテナンスには欠かせないものとなった。
この撮影日にはレースに参加しているメンバーを中心に仲間が集合。なんと私有地内でのデモランも行われ、ガレージのまわりは仲間たちの笑い声であふれかえった。Yさんの人柄で、先輩から後輩まで多くの友人がレースを通じてできたという。
VWに乗って3年半とは思えないほど、レースの世界を楽しむYさん。彼の夢は、このガレージで自らエンジンを組みレースで日本一を取ることだそうだ。
◆GARAGE PLANNING DATA
敷地面積/ガレージ面積:約200平米/48平米
構造:木造2×4
外装仕上げ:サイディング+レッドシダー
収納車両:1962年式 VW TYPE-1
◆GARAGE OWNER’S CHECK
・一番気にいっているところは?
広く使える作業スペースはあらかじめ見渡しよく設計したので非常に使いやすい。
・ちょっと失敗したところは?
念入りに打ち合わせをしてからスタートしたので、今のところ特にありません。
・次の夢はなんですか?
冬に向けて暖炉があると便利かもと考え計画中。夢は自分でエンジンを組んでレースに出てウイナーになることですね。
◆COMMENT FROM A BUILDER:「the HOME MASTER 」中野利洋さん
友人関係のスタートからガレージの建築に発展してお手伝いをさせていただきました。あらかじめスペースが決まっていたため、既存のキットガレージではサイズが合わず、2×4を使い建築、Yさん自ら作業を手伝うことでコストダウンにはなっています。関東近県で興味ある方は「the HOME MASTER」までご依頼ください。