癖のない素直な特性、絶対的なストロークが武器だ
アウトドアユースや街乗りをメインにしながら、オフロードでの走破性を考慮したというワイルドグースのContinueサスペンションキット。1インチアップ、2インチアップ、3インチアップの3種類をラインナップし、もっともオフロード走行に適している2インチアップ仕様を今回はテストに持ち込んだ。
ルーフバックをルーフラックに載せて走ってもフラつきは皆無。安定感抜群のサスペンションだ。
ペニーレインのスクエアバンパーがJB74のシルエットにジャストフィット。オフ走行時に頼りになるバンパーだ。
最大の特徴はフロント495mm、リア540mmの長さに対応したストローク。JB64/74用のダンパーとしてはかなり長め。4×4エンジニアリングサービスのビックカントリーダンパーを採用。14段の減衰力調整機構を持ち、さまざまな走りに対応している。今回のテストフィールドは、オンロードとクロカン。さっそくインプレッション開始だ。
足元を演出するのはブラッドレーV。ひと昔前のブラッドレーと異なり、かなり軽量化されているのだ。
Continue 2インチアップコイルは、ロングストロークのビックカントリーダンパーに対応。癖のないストロークフィールが特徴だ。
まずオンロード。ストリートを重視したと言うだけあってかなり快適。減衰力調整式ダンパーの設定次第でワインディングでのスポーツ走行にも対応。基本的な前後バランスの良さから、不快感はまるでない。ルーフラックに荷物を載せたとしてもこの安定感は崩れないだろう。
4×4エンジニアリングのビックカントリーダンパーは、かなりのロングストロークを誇る。14段減衰力調整式も武器の1つだ。
全長変更とキャスター補正を行なった強化リーディングアーム。オフロード走行時に大径タイヤを履く際に必須。
次にオフロード。なんと、北風氏、このクルマでのトライアル参戦が決まっているとのこと。それを前提に試乗開始。絶対的なストローク量の多さがこのクルマの武器だ。かなり深いモーグルで、届かないと思っていた高低差にタイヤが届く。捻り具合も上々でクルマの動きも落ち着いている。アクセルオン時のトラクションが良く、狙ったラインをトレースできる。正確な操作が求められるトライアル競技で、このステアリング特性はありがたい。基本的にクルマの動きが素直。ドライバーの操作を阻害する要素がまったくない。これはセクションを選ばず走れるということ。入賞の報告もきっと早いうちにあるだろう。十分戦える仕様と言えるだろう。
SHOP’s VOICE(北風宏治さん)
オーナーの要望であるレトロ感を大切にしつつ、さまざまなアイテムをチョイス。使用用途はキャンプなので、積載量を多くするためルーフキャリアとヒッチカーゴを装備。車中泊も考慮したさまざまな装備を搭載しています。
ワイルドグース ☎0565-32-2732 http://www.wild-goose.jp/