“男の隠れ家”になりがちなガレージを、家族全員で楽しめるエリアにした、家庭円満ガレージライフ
経済発展を続けるタイ王国は、暑い国だけに自宅の周りに水辺を配置されることが多いという。タイ南部・ソンクラーに建てられたリーフさんの家も、愛車を眺めることができ、さらに子どもたちがプールで泳ぐ姿を見ることができるガレージハウスを建てた。
タイのリゾートホテルにあるようなプール越しにガレージ、その中にはポルシェ997とニッサンGT-Rが停車している。どちらもマフラーは社外品にするなどチューニングが施してあり、オーナーはかなりのクルマ好きだとわかる。施主のリーフさんはハジャイ市でシボレーのディーラーを経営する実業家。
その昔は、ニッサン・セフィーロでドリフトをしていたことがあり、地元、ソンクラー・スピードレースウェイでコースレコードを持っているほどの実力者なのだという。
GT-RはECUチューンでパワーアップ
彼によると、GT-RはコンピューターのECUチューンが施してあるそうだが、タイ国内では専門ショップがなく、アメリカのチューニングメーカーに依頼。ECUのみアメリカに送り、書き換えたものをタイでセットアップして試運転するという作業を繰り返し、パワーアップしたのだそうだ。
今回のガレージは、書店でガレージ専門誌『GarageLife』のタイ版『GarageLife THAILAND』を見つけたことがきっかけで建築されたという。掲載されたガレージ付き住宅の写真が、将来自分が目指している世界観と同じだ! と衝撃を受けたのだという。
早速現在の家の隣地にガレージを計画することを決意。ちなみにその計画は、彼が住んでいる家を改築してガレージを作るよりも、土地を購入してガレージだけを建築したほうが、リーズナブルだったとのことだ。
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子供も楽しむガレージライフ!
新しいガレージを建てようと考えたとき、彼は奥様と、ガレージ以外に空間を追加するなら何がよいかということを話し合ったとのこと。結果、父親が好きなガレージのエリアに子どもたちが好きなプールも計画しよう、ということになったそうだ。
父親に趣味と子供の遊び、まさに大人も子供も楽しめる遊びの空間としてプランニングしていったのだ。ガレージを建てる前は、クルマをカーポートに停めていたリーフ氏であったが、愛車がホコリだらけになることに悩まされていたほか、エンジンに蛇が侵入してしまう(!)というハプニングもあったとのこと。
そこで、新しいガレージハウスでは完全なホコリ対策と、なにより動物がガレージに侵入できないことが絶対的条件であったという。新しいガレージにもカーポートを設置しているが、そこには日常で使うトヨタ・ベルファイアとベンツEクラスを格納。それ以外にもシボレー・ルミナとシボレー・トレイルブレイザーを所有しているのだそうだ。
次に購入するクルマはアヴェンタドール
リーフ氏のプール付きガレージは、正方形で設計されている。床、壁面ともにモダンなイメージとなっているが、とくに床は真っ赤にペイントすることで、ブルーのプール、白い建物とのコントラストがとても印象深いガレージとなっている。クルマを出し入れするガレージドアの反対側は引き戸の向こうが一面のプール。プール側から見ると、まるでガレージがプールに浮いているように見える。
とかく、男の隠れ家的になりがちなガレージだが、ご主人だけではなく家族全員で楽しめるエリアとしたこちらのガレージ。子煩悩なリーフ氏だけに、ガレージで寛ぐ間もお子様の遊ぶ姿を垣間見ることができ、家族でのコミュニケーションが広がったようだ。
今後は6.5L 12気筒、700馬力というランボルギーニ・アヴェンタドールを購入する予定というが、ガレージスペースは2台のみ。となるとプール付きガレージを隣にもうひとつ増築かも?