【新型ジムニーカスタム大特集】エッジが立ったソリッドデザインは唯一無比、トレンドも融合したファイナルビーストの個性派カスタム【ジムニー天国2022】

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野性味と個性を両立した迫力あるスタイリング

西日本のチューナーが作るジムニーは個性的な意匠が多く、常に時代を牽引している感がある。ファイナルビーストもそんなチューナーのひとつだが、同社はとにかく懐が広い。

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例えば、この74。お馴染みの「野獣的」ダート競技テイストだが、とにかく造形の巧みさは他に類をみない。フロントデザインの核となるバンパーは、オフロードでの機能性はもちろんのこと、街で個性をアピールするためのドレスアップパーツとしての側面をしっかり備えている。多角的な面構成は、高いデザインセンスを要する。

フェンダー内にウインチを装着することで、ワイルド&タフなイメージがさらに増幅。

乗降を楽にする実用性だけでなく、ガードとしての機能、装飾性も備えているサイドステップ。

一方のリアバンパーは、一転してシンプルな意匠だ。だが、4本出しマフラーとのマッチングが熟慮された形状で、さらにスクエアな74のボディとも相性が非常にいい。

FRPリアゲート、リアバンパー、4本出しマフラーが、リアビューをスポーティに見せてくれる。

後部で言えば、FRPリアゲートも見逃せない。FRP製による大幅な軽量化というメリットに加えて、スムージングでリアビューをすっきり見せるという美点もある。

流行のルーフラックもしっかりと装着。ローフォルムゆえに、ボディとの親和性も抜群だ。

装着タイヤは265/70R17。一見するとオーバーサイズにも見えるが、オリジナルのブリスターフェンダーの装着により、収まりが良くなっている。フェンダーはまるでメーカー純正品のごとくボディとの親和性が高く、それでいてしっかり個性が出ている。3インチアップサス、タイヤ&ホイール、フェンダー、そしてバンパーが一体となっており、大人のエボリューションジムニーに仕立てている。

迫力のブリスターフェンダーは、ボディサイドのアクセントラインと融和した意匠を採用。

3インチアップの足回りは、日常も十分こなしてくれる。もちろん競技やオフも行ける性能だ。

だが、それだけではない。この車両にさらに外連味を与えているのがラッピング。マットのメタル系カラーは、各パーツのデザインをさらに引き立て、ソリッドな美しさを増幅。ドア部分に入ったレリーフも、ポイントが高いカスタム手法だ。

勝つために作り出されたクルマ懐の深さは恐るべし!

現行ジムニーで「ダート競技に参戦し、優勝を狙えるパッケージ」をテーマに製作されたファイナルビーストのJB74。サスペンションのセットアップが完成間近ということで、車両自体の完成度は70%未満と聞いた上での試乗となった。

トラストのターボキットを装着したエンジンまわり。かなり大きなタービンが鎮座するエンジンルームは迫力満点。

スタビのダウンなど細かな調整を複合的に行えるのは、ファイナルビーストのノウハウがあってこそだ。

エンジンに関しては、トラストのターボキットを装着。ノーマルから比べるとかなりのパワーアップを果たしている。その出力に対応するダンパーは、リザーブタンク付きのBトラクション。細かなセッティングを可能とし、普段乗りとスポーツ走行を両立することが可能。ボンネット、フェンダー、リアゲートなどをFRPやカーボンを使用したパーツに交換。軽量化と低重心化に貢献。かなりのハイスペックマシンをオンロードとクロカン走行でテスト。

基本、ノーマルのレイアウトを踏襲しているが、その性能はまったく異なる。完全に別次元の走行性能と言える。

減衰力の調整が可能なリザーブタンク付きダンパーを装備。エア注入で自由自在にセッティング変更可能。

まずはオンロード。とりあえず軽く流してみる。ルックスが本気に見えるので、どうだろうと思っていたが、かなりラグジュアリー。シャープすぎることもなく、すべてがニュートラル。路面の凹凸を綺麗に吸収し、バンピーな路面をフラットに感じさせるほど。ペースを上げると改めて良さが分かる。ぐいぐい曲がる特性で、破綻する気配がない。パワーが大幅に上がっているにもかかわらず、まったく問題なく全開を受け止める。このサスペンションのキャパは凄い。意図的に振り回してもコントロール性は抜群。アクセルを踏んだままコントロールできる。乗っていてめっちゃ楽しい。

通常モデルのアームと、若干重くなるが競技対応の強固なモデルのラインナップを持つ。受注時に選択可能だ。

しなやかな特性を持つコイルスプリングと、広い調整範囲を持つダンパーが、しなやかでいながら驚くべきパフォーマンスを発揮。

次にクロカン。依頼された時に「なぜクロカン?」と思ったのだがこれがかなりイケる。初期がソフトな味付けなので、トラクションが良く、アクセルでクルマの向きをコントロールできる。高すぎない車高が功を奏し、キャンバーに強い。結果、ラインの自由度が高い。これで完成度が70%なのか? 侮れない!

SHOP’s VOICE(さん)

ダート競技に参戦し、優勝を狙える車両をテーマに製作。新商品のFRPリアゲートにより大幅な軽量化に成功しただけでなく、スタイリッシュなリアフォルムになりました。抜群のフィット感も実現しています。

ファイナルビースト ☎0771-83-9313 http://final-beast.com/

ジムニー天国2022より転載

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