ナイトクロカンも楽しめるリアルオフローダー!
ピストン ウィライズ(以下ウィライズ)は、センスの良いドレスアップ&カスタムで定評のあるジムニー専門店だ。林道ツーリング、ロングドライブ、オフロード競技、キャンプのトランスポーターなど、オーナーの使用目的に最適なパーツを提案して、理想通りのチューニングを行っている。ドレスアップもお手の物だが、もっとも得意としているのがオフロードチューニングだ。
【写真18枚】オフロードチューニングを得意とするウィライズのジムニーを写真で見る
社長の高橋氏はウィライズを立ち上げる前からジムニー競技で数々の優勝を飾ってきた。今現在も競技への情熱は冷めやらず、ダート耐久レースに参戦し続け、つい最近も優勝を経験した現役のレーシングドライバー。だからそのチューニング技術に説得力があり、また見た目のファッション性にも優れるから、多くのユーザーから支持されているのだ。
このシエラは高橋氏が「自分の遊びクルマ」として仕上げた愛車。かなりキマっているが「まだまだ未完成状態なんですよ」と高橋氏。前後バンパーはオリジナルのスチール製で十分な強度を確保しているから、障害物に少しくらい当ててもボディをしっかりとガードする。そして、フロントには「第5の駆動輪」と呼ばれる、レスキュー作業かつ前進するためのリーサルウェポン「電動ウインチ」を搭載。これならスタックしても安心だからガンガン走れる。
オリジナルの3インチアップサスペンションキットと265/75R16サイズのタイヤで最低地上高とボディクリアランスを向上。かなり楽しめる仕様だ。高橋氏は実際に荒れた林道を走り回っていて、ボディのあちこちに小枝に付けられたスクラッチが! ルーフライトが備わっているからナイトクロカンも楽しめる。これぞリアルオフローダーだ。
かっこよさと走破性の両立、大迫力のJB74シエラ
昨年、レトロで可愛いJB64を持ち込んだウィライズ。今年のクルマはガラッと変わってかなり厳つい。話を聞くと、このクルマKenzyがお客と遊ぶ時のクルマらしく、ルーフラックやウインチなどを装備し、どこでも行けるように作られているとのこと。Kenzyというと、ダート競技の印象が強い。国際ラリーでの入賞経験や、今年作ったJB23のスーパーマシンで、上のクラスを含めてオーバーオールで総合優勝を飾るなど、実績を残している。しかし、もともとクロカンやトライアルなどの競技経験もあり、そのセッティング能力には定評がある。そんなKenzyが久しぶりに作った自前の車両と聞き、筆者のテンションも若干上がり気味。
テストフィールドは、林道とクロカン。まずは林道からだ。ハード系競技のマシンビルダーということで、乗り味は硬いの? と思われがちだが、決してそんなことはない。むしろ柔らかく感じるほど。長丁場のレースで走るためには疲労が最大の敵となる。林道をトコトコ走るにあたり、その乗り味は快適そのもの。肩肘張らずに楽しく乗れる。
次にクロカン。265/75R16という大径タイヤを装着している恩恵は大きい。ストローク量は十分。対地障害角が向上した前後バンパーのおかげで、障害地形に対してのアプローチがかなり楽。しなやかで良く動くサスペンションは、ハードな地形でも安心してアプローチできる。
今後、さらなるポテンシャルアップを行う予定とのことで、今から楽しみだ。目的はクロカンだけでなくあらゆるジャンル、さまざまなフィールドで楽しめる仕様のオールラウンダーとのこと。キャンプや釣りなどのレジャーにも使える、インパクト大のオールラウンダーとなっているのがこのJB74なのだ。
SHOP’s VOICE(高橋Kenzyさん)
現行ジムニーはさまざまなカスタムが楽しめますが、その本質は本格的なオフロード4駆です。このシエラは迫力とカッコ良さを高めつつ、オフロード性能向上を追求してチューニング。これからも進化させますよ!
ピストンウィライズ ☎04-7120-2566 http://www.wirise.com/