史上最大のドア大作戦!! Case3 最高級のシャッターの製造現場「文化シヤッター」【ガレージライフ】

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「マイスター制度の導入」「開閉1万2,000回のテスト」「マイナス10度〜40度の外気温下での動作保証」の最上級品で愛車を守る

ガレージの顔ともいえるシャッター。外観はもとより、私たちの要望に沿った多様なガレージシャッターが商品化され販売されているが、それらはどのような現場で製造されているのだろう。アイデアの商品化、商品開発、製造工程、そして作り手たち、全てに興味を抱きながら「文化シヤッター」株式会社の協力の元、その現場を取材させていただいた。

取材にうかがったのは、全国7か所ある工場の中の栃木県小山工場だ。東京ドームの1.8倍もある広さの工場に約300人が勤務し、軽量シャッターから重量シャッターだけでなく、スチールドアやシートシャッターを製造している。ガレージシャッターラインでは電動アルミシャッター御前様、軽量アルミシャッター「小町様」を造っていた。

ガレージのパーツを大まかに分類すると、シャッターを支えるガイドレール、シャッターを巻き取るシャフトと呼ばれるパーツ、そして我々が目にするスラットカーテンの3つのパーツに分かれている。簡単にいえばそれらを組み合わせることでシャッターが完成するのだが、ここ小山工場ではその作業に人の手、目による作業と機械による細かい作業に使い分けられていた。

「文化シヤッター」では15年前からマイスター制度を導入している。工場のレベルを高めることで、より良い商品を提供することに重きを置いているのだ。中でも電動アルミシャッター「御前様」は最高級モデルとして開発された商品で、傷が付かないように1つ1つ職人の手でパーツが組み込まれ1枚のシャッターができ上がっていく。

「御前様」の商品特長の一つ、開閉音55dBという静かさは、発泡ウレタンがスラットの中に充填されているためで、残念ながらこちらの製造工程の様子は企業秘密につき撮影はできなかった。この特殊な加工をしたスラットの内側の発泡ウレタンが静粛性を可能としているそうだ。実はこの作業はマイスター制度をクリアした職人の監修の元、作業が行われている。


音の大きさの計測も見学させていただいた。実際に工場に隣接している試験センターにおいて軽量アルミガレージシャッター・小町様をセット。特別に製造された防音の部屋にドアを持ち込み、高さ1.5m、ドアから1m離れた場所に測定器をセットして測定する。すると目の前で51dBをマーク。カタログの数値が間違いないことが証明された。ちなみに、音の大きさは会話が60dB、事務所で70dB、地下鉄で80dBと言われており、55dBはかなり静かな開閉音ということが理解できるだろう。

またカタログには開閉1万2,000回、マイナス10度〜40度の外気温の保証が明記されている。これらについても実際に試験センターにある開閉機を用いてテストを繰り返し、合格したものが商品化されていることを見させていただいた。取材時はこれから商品化されるものがテスト中で、通常なら部外者が立ち入りできない厳重な現場にカメラが潜入できたことは大変貴重な経験で、改めて感謝しなければいけない。

シャッターを巻き取るシャフトにも、ほこり、錆が付着しないように1個1個ビニールのカバーが施されるなど熟練の職人たちがここでも活躍していた。多くの作り手たちの愛情によってガレージシャッターが製造され、私たちユーザーの元へ届けられているのかが伝わる取材となった。

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