約2カ月間、グランドチェロキーLサミット・リザーブをお借りし、「我こそは!」と名乗りを挙げた編集部員たちが、ル・ボラン誌とカーズミートWEBにリレー形式でリポートをお届けする企画! 最新アメリカンSUVを乗り倒し、その魅力をあらわにします!
ペンタスターのV6はやっぱりイイ!
「グランドチェロキーをしばらくの期間、乗ってみませんか?」
ジープブランドを擁し、14もの自動車メーカーを束ねるステランティスより、そんな嬉しいお誘いをいただき、ル・ボラン編集部とカーズミートWEB編集部は2カ月間ほどグランドチェロキーLサミット・リザーブをお借りすることとなった。そして、この新しいグラチェロをそれぞれの編集部員たちで乗り倒し、忖度なし(!?)のレポートをお届けする。
一般的にジープブランドは、ラングラー・アンリミテッドのひとり勝ちと思われているかもしれないが、プレミアム性の増した5代目グラチェロの鷹揚な乗り心地は、実のところすごく良い。ドイツ車に軸足を置きながら、国内外の最新モデルをリポートする我々としても、最近気になるSUVのひとつであった。
そんな中、前記のお誘いを受けたこともあり、「ジャーマンプレムアムSUVになくて、アメリカンプレミアムSUVにあるものは?」のお題のもと、しばらくの間お借りすることとなったワケだ。
そこで、トップバッターは今回の窓口となったワタクシ、ル・ボラン編集部佐藤から試乗リポートをお届けするのだが、こういうワタクシはかつてジープ・オーナーであり、AMC時代のCJ-7が記念すべきファーストカー。小学生の時に観た映画『クリフハンガー』にちょい出したCJ-7が脳裏に突き刺さったのがジープワールドの入口で、就職してすぐにこの“子供の頃の憧れ”を手に入れたという、実はジープ好きな一面もあるのです。
そんなワタクシがまずグッときたのは、やはりV6自然吸気ユニットのクライスラー謹製ペンタスターエンジン。数値的には決してパワフルではないのだが、ゆったりと、でも力強く吹け上がるフィールはまさにアメリカン! この感じはドイツ勢では味わえない。ちなみに、メーターが示す燃費性能7.5km/Lと、この体躯とエンジンを鑑みれば許容範囲だろうが、今どきの燃料費からすると、もう少しはガンバッテ欲しい数値なのは、ホンネ。しかし、レギュラーガソリンで良いのは有難い。
他には……と、いろいろ報告したいのですが、今回は借り出してすぐの試乗のみだったので、ここで留めておきます。今後は、他の編集部員や再度ワタクシもレポートさせて頂きます。乞うご期待を!
Specification【ジープ・グランドチェロキーL】
■全長×全幅×全高=5200×1980×1795mm
■ホイールベース= 3090mm
■車両重量=2250kg
■エンジン種類/排気量=V6DOHC24V
■最高出力=286ps(220kW)/6400rpm
■最大トルク= 344Nm(35.1㎏-m)/4000rpm
■トランスミッション=マ8速AT
■サスペンション(F:R)= マルチリンク:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=275/45R21:275/45R21
■車両本体価格(税込)=9,990,000 円(AWD)