オーナーさんが居たら怒られてしまいそうだが、メディアで散々取り上げられて、「ああ、あのクルマね!」なんて言ってる割に実車を目の当たりしたことがない、そんなランキングの近現代日本車編があったら……。間違いなくベスト3に入るのが2代目ホンダNSX、日産GT-R NISMO、そしてレクサスLFAあたりではないだろうか。
レクサスLFAの実車って見たことありますか?
「高いクルマばっかりじゃん」、そう言ってしまえば身も蓋も無いが、同価格帯のイタリアのスーパーカー組と比べても見る機会は稀だ。しかし、中でもLFAの幻っぷりたるや、もしかしたらその原点でもあるトヨタ初のスーパーカー(と敢えて言ってしまおう)であるトヨタ2000GTと同等か、それ以上かもしれない。
レクサスLFAと訊いて何色を思い浮かべるか?
そしてそのLFAと訊いて、あなたが思い浮かべるボディカラーは何色だろうか? 幸運にも直接目に出来た場合、あるいはメディアを通じて間接的に目にしたケースを含めても、白、あるいはトヨタ自動車社長、豊田章男氏の愛車と言われる艶消し黒の個体、そしてニュルブルクリンクパッケージ車のオレンジあたりではないだろうか。
がしかしである、このメイクアップの1/43モデルカー(税込価格\30,800)を見て、「さすがにピンクはないだろうよ」と思って調べていると、何と驚くことなかれ、その総数は諸説ある(実際には誰も選択しなかった色も含まれるため)が、10色の標準色に加えて、何と20色弱!ものオプションカラーが用意されており、そのリストによれば「9J4」という色番号でPassionate Pink(パッショネート・ピンク)なる色が存在しているではないか。さすがはベースプライスが3750万円の日本車史上最高価格車(当時)である。ちなみに、全500台のうち、パッショネート・ピンクを選択したオーナーはたった1人で、シンガポールに向けて右ハンドル車が1台出荷されたようだ。
今更ながら実感するレクサスLFAの存在の大きさ
レクサスLFAは生産を終えてから10年近くが経過した今も、Fシリーズの頂点、そしてレクサスの永遠のアイコンとしてポジショニングされているのか、公式ホームページからは専用ページが閲覧可能だ(https://lexus.jp/models/lfa/)。10年前は今ほど“純内燃機関のスーパースポーツ”のありがたみというか終焉を実感していなかったこともあるが、今となってみれば、専用設計の自然吸気の4.8リッターV10をトランスアクスルと締結し、CFRPをメインにしたボディ&シャシーに搭載したLFAの、究極のクラシックスーパースポーツとしての存在意義はとてつもなく大きい。しかも、かの大トヨタが採算性は二の次で本気で作ったクルマなのである。
もはや投機対象にもなりつつあるLFA、果たしてワン&オンリーなパッショネート・ピンクのLFAが売りに出されたらいくらになるか? などという下世話な話はともかく、そろそろミニカーで慈しんでもいいクルマとなりつつあるようだ。これまでLFAのミニカーは数多くリリースされているが現状最新となるのが、メイクアップの1/43と1/18のレジン製モデルだ。今回は1/43をフィーチャーしたが、くれぐれもお伝えしたいのは、写真はいずれもわずか全長105mmのモデルであって、インテリアの造作やホイールのスポークの繊細さなどは肉眼で確認するのは難しい大きさであるということだ。
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取材協力:メイクアップ:https://www.makeupcoltd.co.jp/
商品ページ:https://www.makeupcoltd.co.jp/products/list?category_id=&name=LFA