“ロードスター愛”溢れるフレンドリーなイベント
「マツダ&ユーノス・ロードスター」による、日本最大級のオーナーイベントである「ロードスター軽井沢ミーティング」が10月24日、軽井沢プリンスホテルスキー場駐車場で開催された。
このイベントはロードスター好きの有志が主催するもので、今年で29回目の開催になるという。昨今のコロナ禍により万全の対策を期しての開催であったが、当日会場に集結したロードスターは何と800台以上! 軽井沢プリンスホテルスキー場の駐車場は初代NAからNB、NCや最新のNDまで、ロードスターで埋め尽くされた感じだ。例年は春に開催されていたが、今回はコロナの影響で秋に延期されてしまったが、オーナーたちのロードスター熱は全く衰えていない様子だった。
このイベントでは毎回マツダからサプライズがあるのが恒例となっている。今回そのサプライズとしてお披露目されたのは、今冬ロードスターの改良モデルに設定される特別仕様車「990S」だ。
これはロードスターのエントリーモデルとなる「S」グレードに軽量化が施されたバージョンで、ソフトトップやブレーキキャリパー、エアコンの吹き出し口とフロアマットにブルーのカラーリングが用いられているのが特徴。ホイールはレイズ製でブレーキもブレンボが奢られているなど、軽量化とともにスペシャル感が演出。車名の”990″が示すのはもちろん車両重量だ。
軽量なことをアピールするモデルだけに豪華装備は省かれ、LSDも未装着。しかし新たにコーナリング中に一定以上のGがイン側後輪に掛かると、わずかにブレーキを聞かせることで内輪の設置性を高めるKPCと呼ばれる車両姿勢安定化制御を装備したことで、安定したハンドリングを実現したという。この「990S」はもちろん大注目で、多くの人だかりができていた。
さすがに歴史のあるイベントだけあり、参加者のマナーがしっかりしているとともに、フレンドリーな雰囲気であるのもこのミーティングの特徴で、オーナー同士車について談笑したり、情報交換したりする光景があちらこちらで見られた。
イベントではまず開会式が行われ、その後出展しているショップがオープンすると、多くの参加者でにぎわう場面も。午前と午後にはNDロードスターの主査である斎藤茂樹氏と、ロードスターの開発に長年携わっている商品本部の山口宗則氏によるトークショーが行われ、特別仕様車「990S」についての秘話も飛び出すなど観衆を賑わせていた。
当日は天候にも恵まれ、まさにロードスターにふさわしいオープンカー日和。会場に詰め掛けたオーナーの表情からは、今までも、これからも愛され続けるロードスターの姿が垣間見えた。
公式ページ https://www.karuizawa-meeting.com/