991ターボ系では745ps/995Nm、同じく992ターボ系では830ps/930Nmにパフォーマンスアップ!
かつて“イエローバード”という名で一躍そのブランド名を世界に広めた「RUFオートモービル」。タイプ930のポルシェ911をベースに、エンジンやトランスミッション、ボディやインテリアなど細部に渡るまで手を加えたコンプリートカーを製作し、最高速度はもちろん、ニュルブルクリンクのラップタイムなど当時の世界記録を塗り替え、驚愕のパフォーマンスで世に一石を投じたことで知られている。
その後も、世界に先駆け完成させた電子制御マニュアル変速システム「EKS」(1992年)や、タイプ997をベースにミッドシップ化した「CTR3」(2007年)、EVスポーツカーの「eRUF」(2008年)など、先進的な技術を市場に送り続け、現在はシャシー、ボディシェル、エンジン、トランスミッションなど、すべてのコンポーネントを自社において開発及び生産している。
そんなRUFから衝撃的なコンバーションキットの販売が発表された。今回新たに導入されるのは、タイプ991後期型カレラ及びGTS用の「Rc91」シリーズと、991ターボ&ターボS用の「R91」、さらに最新のタイプ992カレラS用の「Rc92」と992ターボ&ターボS用の「R92」シリーズ。価格は、それぞれ176万円(税込)からとなっている。
何よりも驚くのが、そのパワースペックだ。その一例を記すと下記のように向上する。
・R91:745ps/995Nm(991ターボ前期型比:+225ps/285Nm)
・R92:830ps/930Nm(992ターボ比:+250ps/180Nm)
とはいえ、RUFが目指したのは、こうしたスペックよりも軽快なレスポンスと滑らかな出力特性で、ドライバーの意思に対し忠実なエンジンへと生まれ変わらせることだという。それだけに耐久性も重視しており、高速巡航はもちろん、日本の渋滞路まで対応。キット導入前と変わらない間隔で定期メンテナンスを行えば維持することが可能だという。ちなみにR91の場合、ECUに加えて、PDKを制御するGCUにも最適化が施されるとのことだ。
この他にもRUFは、コンプリートカーの開発で培った技術を応用した様々なコンバーションキットをラインアップし、911シリーズなら古くはタイプ930から用意、その他にもタイプ987ボクスター&ケイマンやカイエン用まで幅広く揃える。キットの構成も、吸気系の刷新とEUCを最適化したライトパッケージから、排気系及びターボチャージャー&インタークーラーを置き換えるなど、そのメニューも豊富。RUF製インコネル・エキゾーストシステムを導入したキットでは、軽量化されると同時に官能的なサウンドも加えられるというから要注目だ。
これらのキットは、日本のインポーターを務めるRTCの専任メカニックが担当するとのこと。RUFに熟知したスタッフが揃うので、気になるポルシェオーナーは問い合わせてみるといいだろう。
【問い合わせ】株式会社 RTC TEL: 075-956-0930
http://www.ruf-web.co.jp/