アルファ・ロメオ初のSUVであるステルヴィオに、スポーティかつ上質な雰囲気が高められた新グレード「ヴェローチェ」が加わった。今回はこのモデルで、星野リゾートの「界 日光」までドライブ。アルファらしいスポーティな走りと、快適な長距離移動を存分に体感することができた。
日光名物のいろは坂ではスポーティな走りを存分に味わえた
2018年に、アルファ・ロメオ初のSUVとして上陸したステルヴィオは、スタイリッシュで流麗なフォルムが魅力のモデル。先ごろスポーティな装備が施された新グレードとなる「ヴェローチェ」が追加されたのがトピックだ。
今回は、この新グレードで星野リゾートの「界」を訪ねるという企画をFCAジャパンからいただき、ショートトリップを敢行することに相成った。目的地に選んだのは都内の猛暑から少しでも涼を求め日光へ。往復400km弱の道のりだ。
借り出した車両は、鮮やかなミザーノ・ブルーのボディカラーを纏ったガソリンモデル。ボディ同色とされたホイールアーチやサイドスカート、リアバンパーが備わるほか、専用のスキッドプレートやダーク調エキゾーストパイプフィニッシャーが備わるなど、スポーティな外観が特徴だ。
一方インテリアも、アルミニウムのパネルをはじめ、レザー素材で覆われたダッシュボード、ブラックのスポーツレザーシートなどにより、エレガントな仕立てとなっている。
早速東北道から一路、北を目指すが、さすがに20インチのタイヤを装着しているだけあって、乗り心地はやや硬め。多少の突き上げ感はあるものの、何とか許容範囲というレベルだ。
一方昨年の改良により、運転支援システムのアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)が備わったことで、高速道路での移動が楽になったのはありがたい。これを存分に活用したことで、ほとんど疲労感なく移動することができた。
高速を降りるといよいよ日光名物「いろは坂」に入る。中禅寺湖へと続くタイトなカーブは、同モデルの由来となったイタリアの「ステルヴィオ峠」に匹敵するもの。ここではまさに真骨頂ともいるシュアなハンドリングを披露し、コーナーを次々とクリアしていく。これは前述した20インチのタイヤが逆に功を奏した感じで、SUVらしからぬスポーティな走りを味わえた。
目的地の「界 日光」は、星野リゾートが全国に展開する温泉旅館『界』ブランドのひとつで、充実したホスピタリティが特徴。当日も貸し切りの露天風呂に入浴後、湯上りビールが提供され、さらに「ご当地かき氷」が味わえたり、夕食の後には伝統工芸である「日光下駄」談義が行なわれたりと、様々な催しが用意されている。日常の疲れを存分に癒してくれるくつろぎに満ちた旅館であった。
Specification アルファロメオ ステルヴィオ2.0ターボQ4ヴェローチェ
■全長×全幅×全高=4690×1905×1680mm
■ホイールベース=2820mm
■車両重量=1810kg
■エンジン種類/排気量=直4DOHC16V+ターボ/1995cc
■最高出力=280ps(206kW)/5250rpm
■最大トルク=400Nm(40.8kg-m)/2250rpm
■トランスミッション=8速AT
■サスペンション(F:R)=Wウイッシュボーン:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ=255/45R201
■車両本体価格=7,200,000円
■公式ページ https://www.alfaromeo-jp.com/stelvio/
中禅寺湖畔に佇む「界 日光」
取材協力=界 日光 ☎0570-073-011(予約センター)HP https://kai-ryokan.jp/nikko/