車種とインフラの拡充で積極的に電動化を推進
ポルシェのフル電動モデル第2弾として、今春にドイツ・ミュンヘン見本市会場からオンラインでワールドプレミア公開されたクロスオーバーモデル「タイカンクロスツーリスモ」の日本仕様車が、ポルシェジャパンが本社を構える東京港区の複合ビジネスセンター、虎ノ門ヒルズにおいて1日限りで展示された。
PORSCHE TAYCAN CROSS TURISMO
この日、国内初公開となった日本仕様の「タイカン4クロスツーリスモ(車両本体価格13,090,000円)」。予約分から順次納車の予定。
同施設のオーバル広場で国内初披露となったのは、ブルーメタリックの「タイカン4クロスツーリスモ」だ。逞しさを感じさせるホイールアーチトリムとなだらかなルーフラインが与えられ、サルーンよりボリュームアップされたリアエンドの大型テールゲートが、最大1200リットルの積載能力を実現。後席キャビンのヘッドルームにも余裕が増したことで、多目的ピープルムーバーとしてのキャラクターを強めている。
タッチ式液晶ディスプレイのインターフェイスはサルーンのタイカンと共通。荷室は分割可倒式シートバックでアレンジ可能だ。
サルーンと共通の800V電動パワートレインにフルタイム4WDとアダプティブエアサスペンションを搭載。ラフロード走行に適した「グラベルモード」を標準装備するとともに、最低地上高を最大30㎜アップさせる、オフロードパッケージをオプションで用意する。なお、エントリーとなる同グレードは最高出力380psで0-100km/h加速5.1秒、最高速度220km/h、フル充電1回あたりの航続距離は360kmだ。
虎ノ門ヒルズの地下3階に開設された2基の急速充電器「ポルシェターボチャージングステーション」。専用アプリにのみ対応する。
また同日には、虎ノ門ヒルズ地下3階で本年5月下旬から稼働しているポルシェ専用急速充電器、「ポルシェターボチャージングステーション」に関する説明会も実施。大阪、名古屋に続き国内5カ所目となる同施設は、専用アプリを使って分単位課金で利用できる急速充電器(現在90kW運用/CHAdeMO規格)だが、本年後半からパワフルな液冷式150kW運用に切り替えることで、タイカンの車載バッテリーを約30分で80%(走行距離300km相当)までチャージできるようになる。
ポルシェジャパンでは、2023年末までに日本全国すべてのポルシェセンターに同規格のDCチャージャーを設置する計画とのこと。こうした独自の充電ネットワークを整備していくこととで、都市生活者をはじめとするポルシェユーザーの利便性と満足度を向上させる狙いだろう。
ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京がプログラムの予約受付をスタート
世界で9カ所目、日本では初となるポルシェのブランド体験施設として千葉県木更津市に開設された、「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」は10月1日(金)の正式オープンが決定。それに先立ち、体験プログラムの予約受付が開始された。全長2.1㎞で立体構造のハンドリングトラックほか6つのモジュールで構成されたコースやオフロードトラック、レーシングシミュレーター等を使ったプログラムを用意。予約には会員登録が必要となる。
https://porsche-experiencecenter-tokyo.jp/