ロータスのニューモデル「TYPE131」のモデルネーム、「エミーラ(Emira)」を発表

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新時代ロータスのリーダーとして

エリーゼの後継モデルとして、これまでTYPE131と呼ばれていたロータスのニューモデルの名称が、同社が公開したグローバル・デジタル・カンファレンス「Driving Tomorrow」の中で発表された。ロータスの伝統にのっとりアルファベットEからはじまるニューモデルの名はエミーラ(Emira)である。

エミーラとは「司令官」や「リーダー」を意味する古代言語。まさに新しい時代に進んでいくロータスを主導する存在に相応しいネーミングといえるだろう。

エミーラの詳細は今年7月6日にロータスの本拠地であるヘセルにおいてワールドプレミアされることが決定している。ちなみにエミーラは、彼らにとって燃焼エンジンを搭載した最後のモデルになるという。ロータス社の今後を占ううえでも重要なモデルといえるだろう。

 

エヴァイヤの流れをくむデザイン

デザインチーフのラッセル・カーによれば、エミーラのスタイリングには、2019年に発表されたBEVのハイパーカー、エヴァイヤ(Evija)で構築された新しいデザインランゲージが使われているという。エアロダイナミクスはエヴァイヤのコンセプトをエミーラのクラスに合うように再解釈したものとなっている。

エミーラのデザインは従来からのCADやクレイモデルといった手法のみならず、フルスクリーンのプロジェクションやVRの技術も導入されている。デザイナーが設計用のシートに腰掛け、ヘッドセットを装着することで、後方視界や室内の居住性を確認するなど、実際にクルマの中にいる感覚でデザイン作業を行えるのである。

この新しいデザイン手法はコロナ禍でロックダウンされた状況下でも有効だったという。ロータスのデザイナーたちは自宅にいながら世界中の仲間と電子的にコミュニケーションを取り合い、エミーラのデザインの微調整を繰り返し、完成までこぎつけたのである。

こうして完成したエミーラはひと目でロータスと認識できる伝統的な雰囲気と、目新しさを含んだものに仕上がっているという。

シャシーは新型、エンジンはトヨタ以外

今回のカンファレンスではエミーラの詳細は発表されていない。スポーツカー・アーキテクチャー(ロータス社内ではエレメンタル・アーキテクチャー)と呼ばれているエミーラのアルミニウム押し出し材を接着したプラットフォームはエヴォーラのそれをベースにしているという噂もあったが、今回の発表では「旧世代のロータスとはあらゆる寸法が異なる」という説明がされている。

一方ドライバーの背後に搭載されるパワートレインに関しては、ハイブリッドの噂もあったが、実際にはガソリン・エンジンのみ。「新たなパートナーシップによる新しい複数のパワートレイン」という発表から読み解けるのは、エンジンが従来のトヨタ製ではなくなるということ。また「複数」という表現からは直列4気筒のみならずV6モデルの可能性もあるということだろう。

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