静粛性を一層向上させたルーフは19秒で開閉が可能
ベントレーモーターズは、オープントップ最高峰のグランドツアラーとなる新型コンチネンタルGTスピードコンバーチブルを発表した。このスピードモデルは、コンバーチブルグランドツアラーのベンチマークとされるコンチネンタルGTコンバーチブルの高性能版で、パワーとドライバー重視の設定が最高レベルにまで引き上げられているという。
この第三世代となるコンチネンタルGTスピードコンバーチブルには、最高出力659ps、最大トルク900Nmを発生する改良版の6.0L W12 TSIエンジンを搭載。8速DCTと組み合わされ、0-100km/h加速3.7秒、最高速335km/hというパフォーマンスを発揮する。
専用のルーフはZ型に折りたたまれる構造で、オープンもクローズもわずか19秒で可能。ボタンをワンタッチすれば、ラグジュアリーなクーペからオープントップのグランドツアラーに変身する。
贅を尽くしたキャビンはレザーとアルカンターラを組み合わせた独特のカラースプリットで彩られ、ステアリングホイールにもアルカンターラが採用、助手席側フェイシアにはスピードバッジが配される。
最先端のシャシー技術によってクルマとの一体感はさらに高められており、3つの走行モードのうち「ベントレー」モードと「コンフォート」モードでは前後ホイールのグリップバランスを調整。一方「スポーツ」モードでは、トラクションマネジメントシステムによってトルクがリアアクスルに多く配分されるため、アクセルオン操作でコーナリングラインをより確実にトレースできるという。
またベントレーダイナミックライドは、各アンチロールバー内に搭載されたパワフルな電気モーターによって車体のロールを抑制。最も硬い設定にすると、各モーターが0.3秒で1300Nmを発揮してコーナリングフォースを抑え、ボディを水平に保ってくれる。
ルーフカラーは全7色で、英国伝統のツイードを現代的にアレンジした柄や、ブラック、ブルー、クラレット、グレーなどが用意。ルーフライナーの仕上げは「ニューレッド」や「マグノリア」など全8種類となる。
ルーフは密閉システムの改良と音響処理により、従来型と比較すると一般的な巡航速度での騒音レベルを3デシベル低減。加えて、ルーフの遮音材と開閉機構の組み合わせを刷新し、先代コンチネンタルGTクーペと同等の室内静粛性を実現しているという。
この新型コンチネンタルGTスピード・コンバーチブル、メーカー希望小売価格は37,300,000円(税込み)で、日本国内ではすでに受注を開始しており、デリバリーは2021年秋以降を予定しているという。