コロナ禍でのドイツからオーストリアへの国境越えは苦労の連続!?【池ノ内ミドリのジャーマン日記】

オーストリアはアウトバーンの通行料が有料

新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が東京をはじめとする多くの都道府県に発令されていますが、こちらドイツも昨年11月2日から2度目のロックダウンに入り、延長を繰り返して現在も継続中です。
スーパーマーケットや八百屋さんやお肉屋さん、パン屋さんなどの食料品店や薬局など、生活必需品のお店、銀行や郵便局は通常営業をしていますが、それ以外のお店や美容院や理髪店はずっと閉まったままです。ショッピングモールに行っても、大半が閉まっている状態です。おまけに私の住むバイエルン州は夜間外出禁止の時間もありますので、基本的に家にずっといる状態です。
そんな中、久々に取材で隣国のオーストリアへ出掛ける事になりました。

オーストリアで購入のチーズ。両方合わせて800g。

普段ならば、クルマで国境を超える際もEU圏内のパスポートチェックは基本的にありません。しかし、コロナ禍においては感染拡大防止の為に、出入国の制限をしています。
オーストリアとドイツ両政府にオンラインで出入国の登録手続きをする必要がありました。
住所・氏名・年齢はもちろんの事、パスポート番号や移動手段のクルマのナンバーも入力しなければならないという厳格さです。
更にはPCR検査の陰性証明書も用意する必要があります。両国への入国までの何時間前までの結果のみしかダメという事もあり、逆算して検査を受けに行く必要があります。
ただ、このコロナ禍でPCR検査を受ける人が多く、結果が出るのが遅くなりがちですので、念の為にオーストリアへの入国前の2日間に二回のPCR検査と一回の抗体検査を受け、行く前には既にぐったりです。他にも依頼先の出版社からの業務委託書と取材先からの招待状等、数多くの書類を何度も確認しました。
折しも私が行かなければならないチロル地方には、南アフリカの異変ウイルスが出たとの事で特に出入国が厳格化されました。

オーストリアのチロル地方で。ステキなお屋敷かと思ったら、薬局でした。

テレビや新聞のニュースで国境の検問に時間が掛かると見聞きしていましたので、かなり早目に家を出ました。途中のアウトバーンでも国境付近渋滞とデジタル掲示板に表示が出ていましたので間に合わなかったらどうしょうと、ちょっとドキドキ。道中で一度サービスエリアに寄って、Vignetteというアウトバーンの通行ステッカーを購入しました。主にアウトバーンのサービスエリアやガソリンスタンドで販売していますが、国境に近い一般道のガソリンスタンドでも販売している場合があります。
ドイツ国内はアウトバーンの通行料は無料なのですが、お隣のオーストリアは有料です。一番安いのは10日間有効券が9.50€(約1217円)です。他には2ヶ月と1年間有効の3種類があります。なんだかちょっと微妙に中途半端な有効期間なのですよね。

オーストリアの高速料金のステッカー。フロントガラスに貼ります。

このようにステッカータイプで、フロントガラスに貼り付けるのがスタンダードなのですが、最近はデジタル化も進んでおり、ガソリンスタンドやサービスエリアの機械にナンバーを登録してお金を払うタイプも徐々に増えてきました。
買ってなくてもバレない、うっかり買うのを忘れていた等の言い訳は通じず、300€の罰金が科されるので要注意です。たった9.50€をケチったが為に大きな出費になる場合があります。300€の罰金の通知が届いて驚いた友人は1人や2人ではありません。
フランスやイタリアのように高速道路に料金所がある訳ではなく、オーストリアは有料道路ですが、どこからも出入りがチェックなしで出入りが可能です。ごくたまに警察がステッカーを貼っているかチェックしていますが、その他は道路上にオービス風の読み取り機が付いたブリッジを通る時にスキャンしているそうです。
ちなみに、オーストリアのアウトバーンの速度制限は130㎞/hで、ドイツのように速度制限解除区間(速度無制限)はありませんので要注意です。

無事にお金を払ってステッカーを貼り、国境方面へと向かいました。
トラック車線は既に少しずつ渋滞をしている感じがありましたが、平日の午後という事もあり、一般車両のレーンは空いていて良かったです。
普段はない検問所が設けられ、大勢の警察官が立っていて物々しい感じです。照明が辺りを明るく照らし、一台ずつ停めて書類等のチェックがありました。

オーストリアを出る二回の国境検問前。

晴れて一通りのチェックが済み、遠くに見えるアルプスの山々を見ながらクルマを走らせました。しかし、私の向かった目的地は国境を越えて僅か20km足らず。
予想以外に空いていた検問のお陰で、取材のアポよりも早く着いた私は、真っ先にスーパーマーケットへ向かい、足早に食料品やオーストリアの好きなモノを買い込みました。
取材が終わったら同日すぐにドイツへ戻るのですが、オーストリア滞在時間が僅か数時間でも帰宅してから10日間の自主隔離が義務付けられており、それの同意書類も提出しています。(5日後にPCR検査を受ける機会があり、陰性になった場合はその日で隔離を終了できます)出入国前にオンライン登録した情報は、保健所にも共有されていますので、陰性証明を保健所に送ります。

オーストリアの一般的な付加価値税は20%でドイツは19%(食料品や公共の乗り物の切符等、物によって税率は違います)、そしてオーストリアは物価もドイツよりは高い事もあり、何を見ても割高に感じてしまいますが、ドイツにはない物もありますので、毎回スーパーマーケットには必ず寄ります。

キプフェル。モチモチしっとりでおいしいです。

Kipfel(キプフェル)というパン。ドイツにも同じ名前のパンはあるのですが、全く別の生地で、オーストリアの物はほんのり甘く、ベーグルに似た触感でもっちりしっとりとした感じですので、これも毎回買います。また、Linzeraugen(リンツァーアウゲ)というアプリコットジャムを挟んだクッキーもカートに入れます。オーストリアで大学生活を過ごしましたので、食べ物やコーヒーはオーストリアの物も大好きです。

リンツァーアウゲン オーストリア。リンツの銘菓ですが、国内どこでも購入可。

パン屋さんへゆっくり行く時間があれば良かったのですが、仕事に行く時間に遅れるワケにはいきませんので先を急ぎます。他にもチーズや野菜・果物、コーヒー豆も買い、暫くの自主隔離生活へ準備は完了です。
国境検問は強化されましたが、オーストリア国内のロックダウンはやや緩められ、ドイツと違い大半の商店やショッピングセンターも開いていたようです。しかし、レストランやカフェはテイクアウトのみでしたので、おいしいオーストリア料理やスイーツはロックダウンが終了するまでお預けです。

取材を無事に終え、帰りはドイツ領に入る前にガソリンスタンドへ寄って満タン給油です。

取材帰りに立ち寄ったガソリンスタンド。私の入れるSuperは、行きのドイツのスタンドとは1Lにつき55セント(約70円)の差が!

物価はドイツよりも高いオーストリアですが、ガソリンは安いのです!ドイツは昨年末までコロナの経済復興政策で消費税が19%から16%に下げられた事もあり、少しガソリンもお安めでしたが、2021年からは元の19%に戻ったのと、Co²税が新たに課税される事となりましたので、随分と値上がりしましたので、安いオーストリアでの給油の機会は逃したくありませんね。
私の愛車に入れるのはSuperというガソリンでオクタン価が95のものです。いわゆる、ヨーロッパでのスタンダードなレギュラーガソリンです。
時間や場所でも価格は違いますが、ドイツとオーストリアでは1Lにつき数十セント(数十円)の差となりますので、満タンにすると結構な差になります。

行きのドイツのガソリン価格。この日はめちゃくちゃ高い!

帰りの国境検問はオーストリア出国とドイツ入国という事で2回ありました。(行きはオーストリア入国1回のみ)
お勤めの方の帰宅時間にも重なったので、行きよりは随分と時間が掛かりましたが、無事にドイツの入国も認められ、現在自宅での自主隔離中にこれを書いています。

現在はまだロックダウン中につき、国境を越えてのスキー等の娯楽としての越境は認められていません。ホテルは出張者以外の宿泊を受け付けていませんので、普段はドイツからオーストリア、イタリア方面に行くアウトバーンは非常に混んでいるのですが、ガラガラです。
検問を通過できるのは、物流関係者や医療・介護関係者、工事や建設関係者、通勤・通学、近親者の介護等に限られていて、観光目的の入国はできません。私の場合も取材という事で、無事に国境を通過できるか不安でしたが、証明書を持参していましたので問題なく往復できてほっとしています。

世界中で大変な状況が続いていますが、いち早く収束して、以前のようにごく普通の日常が訪れる事を願うばかりです。

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