【アウディスポーツ・サーキット・テストドライブ】RSモデルの高性能ぶりを伝える最適解 全開走行が証明するアウディスポーツの真価

萩原充
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2021/02/11 12:00

ドイツ・プレミアムスリーが注力し続けるモータースポーツ由来の高性能カテゴリーは激戦区だ。その希少な市場でシェア獲得を狙うアウディスポーツの取り組みが体験できたので報告しよう。

ハートをガッチリ掴むハイスピード走行体験

コンパクトカーからSUVまで、世界市場に向けてあらゆるカテゴリーを展開する独プレミアム3ブランドにとって、ハイパフォーマンスモデルはアイコン的な存在だ。しかし、ユーザーの所有欲と満足感を刺激するキャッチーなデザインや高性能ぶりは、そのまま車両価格に直結するだけに、単にクルマを展示して販売店で待ち受けるだけでは、強力な競合たちに遅れをとってしまうだろう。

こうした激戦区でブランドイメージを訴求してきたのがモータースポーツ活動だとすれば、そのバックボーンを踏襲したサーキット試乗会もまた、限られたシェアを獲得するための販促活動といえる。今回、国内戦で随一の人気を誇るSUPER GTシリーズ最終戦の、その熱気も冷めやらぬ富士スピードウェイで実施された「アウディスポーツ・サーキット・ドライブ」は、まさに高性能・高価格帯モデルのターゲットである優良顧客を招待した、体験型セールスプロモーションなのだ。

RS Q8

RS 7 SPORTBACK

NEW RS 6 AVANT

今回の試乗には供されなかったが、SUPER GT最終戦予選日に発表したばかりの新型モデルRS Q8とRS 7スポーツバックをブリーフィング会場に、RS 6アバントを試乗ピット内に展示していた。

プログラム自体は至って明快だ。モータースポーツ経験豊富なインストラクター先導の元、招待客自らがアウディ各シリーズのRSモデルのステアリングを握って、一般公道では実現不可能な速度域で国際レーシングコースをドライブするもの。パドックに並べられた試乗車は、主力コンパクトのRS3に人気SUVのRS Q3をはじめ、スポーツクーペのTT RSから年次改良版RS5スポーツバック、スーパースポーツR8まで現行のR/RSモデルが惜しげもなく用意される。

MY2021モデルのRS 5スポーツバックをいち早く試乗に提供。このほかに2.5L直5ターボを積むTT RSとRS 3セダン、RS Q3を同じシチュエーションで比較試乗できたことで、それぞれに異なる味付けを深く理解できる。

指定されたモデルに乗り込んで、絶妙なペースに導かれるままアクセルペダルを踏み込めば、野太いエキゾーストノートにシンクロした圧倒的な加速Gに見舞われ、一気に車速を殺す強烈な制動から鋭い旋回性能に至るまでのわずかな時間で、RSモデルのパフォーマンスに圧倒される。そこから全開のストレートエンドで250km/h近くに到達すれば、すっかりその魅力に取り憑かれるはず。

RS 5 SPORTBACK

TT RS

これを15分程度のインターバルで複数モデルをドライブするから、同じパワートレインで異なるテイストや上級サルーンが湛えたラグジャリー感、スポーツカーならではのスパルタンな走りなどをひと通り味わうこととなる。

RS Q3

RS 3 SEDAN

この合間に、参戦ドライバーが駆るSUPER GT300クラスのR8LMSやTCRジャパンを闘うRS3LMSのレーシングタクシーを体験すれば、ハートをガッチリ掴まれてブランド選びはアウディの一択となり、これから自身が選ぶであろうRSモデルの戦闘力に思いを馳せる……。

e-tron SPORTBACK

メディア限定かもしれないが、サプライズで最新BEVのeトロン・スポーツバックのサーキット試乗も実現。異次元の静粛性と最高速度200km/h超の全開走行はレア体験だ。

実際、試乗直後のリポーターの、RS3セダンが猛烈に欲しくなった気持ちに嘘はない。

アウディスポーツ最高峰のスーパーカー、R8クーペとスパイダーでも全開走行を体験。モータースポーツに直結するプリミティブな喜びはRSモデル全車に一気通貫している。

リポート:萩原 充(本誌)/フォト:宮門秀行 ルボラン2021年2月号より転載

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