全方位的に進化! 新型「ルノー・キャプチャー」が日本デビュー

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新型「ルーテシア」と同様、2代目「キャプチャー」も新開発プラットフォームや新世代パワートレイン、先進運転支援機能を搭載

2月4日、ルノー・ジャポンはフルモデルチェンジを受けて2代目に生まれ変わった新型「ルノー・キャプチャー」を2月25日に発売すると発表した。消費税込みの車両本体価格は、スタンダードモデルの「インテンス」が2,990,000円、上級装備を付加した「インテンス・テックパック」が3,190,000円だ。

「キャプチャー」は2013年に初代が登場して以来、2019年までに世界で170万台以上が販売されたコンパクトSUVのパイオニア。2020年も、欧州で販売されたすべてのSUVモデルのなかで販売台数1位となり、高い人気を誇っている。そんなキャプチャーがフルモデルチェンジを受けて2代目となり、デザイン、プラットフォーム、パワートレインが一新。品質、機能、装備の面でクラスを超えた進化を遂げた。

ボディサイズは全長4230×全幅1795×全高1590mmで、ホイールベースは2640mm。従来型と比べると105mm長く、15mm幅広く、5mm高くなった。ホイールベースは35mm拡大している。ボディは若干拡大したものの、扱いにくくないサイズはキープされている。ちなみに最小回転半径は5.4m(参考値)だ。

プラットフォームは昨年11月に発売された新型「ルーテシア」と同様、新開発の「CMF-B」を採用。この最新プラットフォームは、先代モデルのプラットフォームより軽量化を実現しながら高い剛性を持ち、高出力パワーユニットを受け止め、しなやかなサスペンションの動きやハンドリングの正確さを引き出す。そして最適化されたボディ構造により、衝突安全性も非常に高く、ユーロNCAP(ヨーロッパ新車アセスメントプログラム)における最高ランクの5つ星獲得に大きく貢献。また、様々な路面での静粛性やエンジンルームの遮音性、万一の場合の安全性、ボディ下面を覆うパネルによる空気抵抗の軽減など、新型キャプチャーの高い基本性能を支えている。 

パワートレインは、こちらも新型ルーテシアと基本を共有する1.33L直列4気筒ガソリンターボエンジンと、ステアリングホイールに備わるパドルでの変速が可能な7速DCT(EDC)の組み合わせ。エンジンスペックはルーテシアの131ps/240Nmに対して、新型キャプチャーは154ps/270Nmと、23ps/30Nmが上乗せされており、市街地から高速道路までのあらゆるシーンで爽快で余裕のある、質の高い走りをもたらす。駆動方式はFFで、WLTCモード燃費は17.0km/Lと発表された。

エクステリアデザインは、エレガントで抑揚のあるフェンダー、絞り込まれたボディサイド、浮かんでいるように見える2トーンのルーフなど、アスリートのしなやかな筋肉を彷彿させる躍動的でダイナミックなボディラインに、直線のプレスラインを効果的に取り入れた「フレンチデザイン」が特徴。

フロントとリヤのスキッドプレート、ボディ下端を覆うモールディング、そしてアルミのルーフレールといったパーツがSUVらしさを強調。前方が傾斜した彫刻のようなラインを描くボンネット、後方に向け大きく傾斜するルーフライン、そしてスリムなグラスエリアによって躍動感が際立っている。サイドウインドーモールのクロームフィニッシャーやクロームドアプロテクションは、ボディサイドの知覚品質の向上にひと役買っている。フロントバンパー両端には、フロントホイールハウスに繋がるエアディフレクターを装備。これは、フロントホイールから発生する空気の乱れを抑えて空気抵抗を減らす効果があり、燃費向上に寄与する。

ヘッドライトは100%LED化され、ルノーモデルを象徴するライトシグネチャーの「Cシェイプ」デイタイムランプを採用。ヘッドライトユニットには、フロントグリルからライトユニット内に続くクロームモールと一体となった「目」を思わせるふたつの造形と、「まつ毛」を思わせる立体的なストライプが組み込まれ、ヘッドライトカバーのダイヤモンドのモチーフと相まって、新型キャプチャーにエレガントさを感じさせる豊かな表情を与えている。

非常にスリムなリヤライトにも、ルノーモデルの象徴である「Cシェイプ」のライトシグネチャーを採用。ヘッドライトと同様、ライトユニットに組み込まれたひとつの造形と立体的なストライプ、そしてライトカバーのダイヤモンドのモチーフが3D効果を生みだし、リヤエンドのデザイン上のアクセントとなっている。リヤゲートまで伸びたライトユニットは、ボディのワイド感とシャープな印象をもたらしている。

新型では、エクステリアデザインをエレガントに引き立たせる「フローティングルーフ」の採用も特色のひとつ。ノワール・エトワール(ブラック系)のボディカラーにはブラン・アルバトル(ホワイト系)のルーフが、それ以外のボディカラーにはノワール・エトワールのルーフが組み合わされる。つまりボディカラーはすべて2トーンとなっており、全6タイプが設定された。

ボディサイズおよびホイールベースの拡大は、キャビン空間の拡大と快適性向上に大きく貢献。そのインテリアは新型ルーテシアと同様に、革命と表せる進化を遂げている。コンパクトカーの枠を超え、上位クラスのモデルに並ぶ知覚品質の実現と、スマートコクピットと呼ばれるドライバーを中心に考えられた運転席のデザインは人間工学に基づくものだ。

宙に浮いているかのようなデザインを採用したフライングセンターコンソールは、新型キャプチャーのスマートコクピットを形作る重要な要素。センターコンソールの位置を上げ、シフトレバーをドライバーに近い位置に配することでドライビングポジションを最適化、変速操作がしやすくなっている。フライングセンターコンソール下のスペースは、スマートフォンのワイヤレスチャージ機能(インテンス・テックパックに装備)を持つ収納スペースとして活用可能。フライングセンターコンソール上には、従来のシフトレバーに替えて軽い操作感ながら正確な変速操作が可能な、シフト・バイ・ワイヤー技術による先進の「e-シフター」が装備される。

デジタル化の促進も新型の特色に挙げられる。メーターパネルは7インチのデジタルディスプレイを採用。エンジンの回転数や速度といった情報を表示するほか、運転モード(My Sence/Sport/Eco)や、8色から選べるアンビエントライトを操作できる「ルノー・マルチセンス」に簡単アクセスが可能だ。

センターパネル上部には、7インチタッチスクリーンを組み合わせるマルチメディアシステム「イージーリンク」を搭載。手持ちのスマートフォンをUSBポートに接続すれば、Apple CarPlayやAndroid Autoを介してタッチスクリーン上でスマートフォン内の各種アプリが利用できる。使い慣れたスマートフォン内のナビゲーション機能、音楽再生、通話機能などが使用でき、SiriやGoogleアシスタントを利用して、音声入力での操作も可能だ。なお、センターコンソールにはUSBポートをふたつ、AUX入力をひとつ装備している。

そのほか、電動パワーステアリングのアシスト力を「コンフォート」、「レギュラー」、「スポーツ」の3段階に切り替えられるほか、電動パーキングブレーキ、運転支援システムやインフォテイメントシステムの操作スイッチを備えたヒーター付きのレザーステアリングホイールなど、新世代モデルにふさわしい仕立てとなっている。

形状が見直されたヒーター付きのフロントシートは、座面長が15㎜長くなり、包み込むような形状でサポート性を向上させている。シートバックの形状を工夫することにより、後席の乗員の膝まわりのスペースはクラストップレベルの221㎜となり、先代モデルに比べて17㎜ゆとりが生まれた。革新的な薄型形状のヘッドレストの採用により、後方の視認性が高められている点も新しい。上級モデルに位置付けられるインテンス・テックパックにはレザーシートが装備され、運転席には電動調整機能が備わる。 

フロントシートの間には、収納付きスライド式センターアームレストが備わり、後部には後席乗員用のUSBソケット(2個)、12V電源ソケット、エアコンダクトが装備される。

6:4の分割可倒機構を備えたリヤシートは、前後に最大160㎜スライドでき後席のスペースとラゲッジ容量を最適化することができる。 荷室容量は、欧州BセグメントSUVクラス最大レベルの536Lを確保。リヤシートバックを倒した最大時は、1235Lまで拡げられる。なお、ラゲッジにはスペースを上下に分割するラゲッジフロアボードが備わり荷物の量や大きさに合わせてアレンジすることができる。

先進の安全運転支援システムを採用した点も新型のニュースで、ストップ&ゴー機能付きのアダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシスト、レーンデパーチャーワーニング、ブラインドスポットワーニングなど多彩な機能を全車に標準装備。インテンス・テックパックにはさらにレーンセンタリングアシスト(車線中央維持支援)が装備された。
 

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