「エリーゼ/エキシージ/エヴォーラ」の生産は年内で終了、新シリーズ「タイプ131」を導入へ
1月25日、ロータス・カーズは新シリーズのスポーツカー「タイプ131」のプロトタイプの生産を年内にスタートさせる計画を明らかにし、ティザー画像を公開した。
ロータスがスポーツカーシリーズを一新させる。新シリーズの「タイプ131」はまず、年内にプロトタイプの生産を英国本社のへセルでスタート。すでに日本でも披露されている新世代電動ハイパーカー「エヴァイヤ」とともに、ロータスの新たな革新と伝説の夜明けをもたらす。これにともない、長らく親しまれてきた「エリーゼ/エキシージ/エヴォーラ」の生産は年内で終了する。
2019年9月に日本でも披露された新世代電動ハイパーカーの「エヴァイヤ」
ロータス・カーズのフィル・ポップハムCEOは次のように述べている。
「ロータスにとって今年はとても壮大な一年で、新しい車両は新しい施設よりデリバリーされ、よりレベルの高い品質と効率で車両の生産が行なわれます。世界は厳しい状況ではありますが、ロータスは、Vision80ビジネスプランの実現に向けて順調に進んでいます。Vision80ビジネスプランが示すように、ロータスの未来は継続的な革新に満ちています。そして、2021年はクルマのデザインとテクノロジーに大きなインパクトを残し、自動車業界に革命をもたらしたエリーゼをはじめとする現行モデルのレガシーも常に振り返ります」
「エリーゼ」は1995年に発表され、押し出し接着結合されたアルミニウム、ハイテクコンポジット、軽量のノウハウの先駆的な使用により、少量販売のスポーツカー業界に革命をもたらした。
同社のビジネスプラン「Vision80」には、英国本社へセル施設への140億円以上の投資や、約250名の新しい従業員の採用も含まれている。新しい雇用は、ロータス・カーズと世界的に有名なエンジニアリングコンサルタント部門であるロータス・エンジニアリング、両方におけるエンジニアリングと製造における役割を担い、ロータス・エンジニアリングは今年後半に英国ウォーリック地方にアドバンスド・テクノロジー・センターを開設する。
エリーゼで開拓された技術を用いて2000年に発売された「エキシージ」は、すぐに“公道を走るレースカー”の代名詞に。エキシージは、ロータスに期待される安全性と進歩性を備えながら、最も条件の厳しいサーキットを素早く周回しつつ、公道においてもドライバーにエキサイティングな走りを提供する能⼒を示した。
ロータス・カーズのエンジニアリング担当エグゼクティブディレクターであるマット・ウィンドルは、このようにコメントしている。
「新車に取り組んでいるエンジニア、デザイナー、技術者の有名なチームは、常にエリーゼ、エキシージ、エヴォーラの能力や特徴、技術の素晴らしさを考えています。私たちのチームのメンバーは、新旧を問わず、今まで培ったノウハウと今後の革新を融合することに全力を注いでいます。今後生産される新たな車が将来をリードする存在となり、ロータスの価値観にしっかりと取り組んでいることを保証します」
「エヴォーラ」は収益性の高いスーパースポーツカー部門としてロータスを受賞へ導き、同業他社よりもドライバー重視で多用途のロードカーとして認められた。モータースポーツでも、エヴォーラは世界中のナショナルGTチャンピオンシップで優勝し、ル・マンで表彰台を獲得した。
エリーゼ、エキシージ、エヴォーラは長年にわたりロータスのビジネスに大きく貢献。最終モデル生産終了時には、合計で約5万5000台を生産したことになる見通しだ。