PSAグループとFCAの新会社「ステランティス」が株式上場へ

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PSAとFCAの合併が進展。オランダの金融当局が承認

フランスのPSAグループと、イタリアのFCAが合併して創設される新会社「ステランティス」の株式上場が認められることになりそうだ。両社によると上場と取り引きに関する見通しを示した目論見書(PROSPECTUS)を、2020年11月20日にオランダ金融市場当局が承認。巨大資本を持つメーカーの誕生だけに欧州連合(EU)もその合併には目を光らせてきたが、承認を得られる見通しがついたことで株式上場へと進むようだ。株主に対しても2021年1月4日に開催予定の株主総会で承認を得ると通知しており、一連の手続きを経て年間世界販売約870万台の自動車メーカーグループが正式に発足することになる。
プジョー、シトロエン、DS、オペルを抱えるPSAと、フィアット系とクライスラー、ジープを抱えるFCAの合併だけに、それぞれの出自の異なる自動車ブランドがどう折り合いをつけていくのか興味深いところだが、100年に一度といわれる大変革時代への対応という命題への回答のひとつともとれる。順調に進めば2021年の早い時期にはフランスのユーロネクスト・パリ(旧パリ証券取引所)およびニューヨーク証券取引所で上場することになる。コロナ禍のなかでの上場で株価がどう動くか予想しにくいところだが、ラテン系メーカーの統合とアメリカンスピリットの融合がいい方向へ向かうことを祈りたい。

ルボラン2021年2月号より転載

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