※この記事は2007年12月に発売された「VW GOLF FAN Vol.14」から転載されたものです。
伝統の優れた実用性にスポーティな魅力をプラス
「ゴルフ・ワゴン」改め「ゴルフ・ヴァリアント」として登場した3代目は広大なラゲッジスペースに代表される伝統的な実用性の高さに加え、170psと200psのTSIユニット搭載により、スポーツ性という新たなキャラクターを打ち出している。
■model summary
TSI Comfortline
296万円(6速DSG/4ドア/右ハンドル)
2.0TSI Sportline
335万円(6速DSG/4ドア/右ハンドル)
’07年9月に日本デビューしたゴルフ・ヴァリアント。グレードは直噴2Lターボを積む2.0TSIスポーツライン、1.4LツインチャージャーTSI(170ps)を積むTSIコンフォートラインの2モデルで、共にTSIエンジン+6速DSGというパワートレインを採用する。
VW初となる電動パノラマスライディングルーフ(オプション設定)はゴルフ・ヴァリアントだけの専用装備。その採光面積は従来の約3倍。前後2分割のガラスルーフにより、開放的で明るい室内空間を演出する。
Outline
ゴルフのワゴンモデルとしては3代目となるゴルフ・ヴァリアント。現行モデルは2007年に国内デビューを果たし、ネーミングも従来のゴルフ・ワゴンからヴァリアントへと改められた。
そのラインナップはTSIコンフォートラインと2.0TSIスポーツラインの2モデル。共にTSIユニットを搭載し、前者が1.4Lツインチャージャーから170ps&24.5kg‐mを発揮する直4DOHC16V、後者が2L直噴ターボから200ps&28.6kg‐mを発生する直4DOHC16Vを搭載する。組み合わせるミッションは共に6速DSGとなる。
エンジンは2種類のTSIユニット。スポーツラインには直噴の2Lターボから200ps&28.6kg-mを発揮する直4DOHC16Vユニット、コンフォートラインには1.4Lツインチャージャーから170ps&24.5kg-mを発揮する直4DOHC16Vユニットを搭載。共に6速DSGを組み合わせる。
スリーサイズは全長4565mm×全幅1785mm×全高1530mm(スポーツラインは1510mm)、ホイールベースはゴルフと共通の2575mmとなる。ゴルフVをベースに約300mm延長したというボディ長はシリーズで最長。もちろん、ボディ延長分はラゲッジスペースの拡充に充てられたと考えていいだろう。そのラゲッジスペースは通常で505L、最大で1495L(共にISO測定値)という、歴代ゴルフ・ワゴンで最大となる容量を誇る。
ラゲッジは通常の状態で505L、4:6分割可倒式のリアシートを畳み込めば最大で1495L(共にISO測定値)もの容量となる。ラゲッジ形状はスクエアで使い勝手も良好。ただ、リアシートを畳む際にはヘッドレストを外す必要がある点は、他のゴルフと共通する。
また、クロームのワッペングリルを中心に構成されるフロントマスクなど、そのデザインは最新のVWの文法に則ったものだ。ただし、そのイメージはゴルフというよりジェッタのそれに近い。