このほどエディフィスのみで展開されるプレミアムブランド「PARMENTIER(パルマンティエ)」が誕生した。そのコンセプトは「洒脱な男のためのワードローブ」。今回はその第一弾となるレザージャケットをご紹介する。
※この記事はル・ボラン2015年1月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。
パルマンティエ レザージャケット
街にクリスマスイルミネーションが灯るとせわしい中にも華やいだ気持ちになる。
それにしても楽しそうに買い物をしている人たちを見ていると、何だかこちらもウキウキしてくるのは何故なんだろう。ショッピングには幸せのオーラがあるのかもしれない。そのお裾分けのせいか、俄然、物欲が涌いてきた。それをさらに刺激したのがパルマンティエのレザージャケットである。
革ジャンは男にとって永遠のアイテムだ。マーロン・ブランドやスティーブ・マックイーンの着こなしはいまでも憧れるが、この歳になるとヘビーな革ジャンは似合わないばかりか、肩が凝ってしまう。その点、このジャケットは柔らかなラムレザーを使い、軽く、身体にフィットしていても窮屈さを感じさせない。しかもマットなネイビーはブラックに比べてソフトな印象で、カジュアルなスタイルでも上品さを醸し出す。まさに大人向きのレザージャケットなのだ。
実はパルマンティエというブランドは、ファッションディレクターの第一人者である大住憲生氏とトップモデルのリヒト氏の共同プロデュースによって生まれた。その名は18世紀後半、飢饉の祖国フランスをジャガイモの開発と普及で救った農学者アントワーヌ=オーギュスタン・パルマンティエに由来する。
ではなぜジャガイモ研究家とファッションが結びついたか。
パルマンティエは偉大な功績から国王ルイ16世に謁見することになり、その時ジャガイモの花で作ったブートニエール(ジャケットの襟穴に差す花飾り)を献上したという。このエピソードは見た目の美しさだけでない、ファッション本来の洒脱さやエスプリ、ダンディズムを伝えてくる。そこから新しいブランドのイメージが大住氏とリヒト氏の間で広がったそうだ。
若造に人気のアメカジやモテたいオヤジのイタリアンとも違う、シックなフレンチスタイルは、大住氏が若い頃から憧れた1970年代のヨーロピアンテイストをベースに、あらゆるブランドを着こなし、自らもブランドを手掛けるリヒト氏が現代性を添える。まさに時代を超越したクラシックモダンであり、服好きはもちろん、トレンドに迎合することなく、自分らしさを求める男たちにとって待望のブランドといえるだろう。
ドライビングファッションにも最適で、車外ではこの上にコートを羽織ってもさまになる。1年の締めくくり、自分へのご褒美といえば家人だって許してくれるだろう。
PARMENTIER LEATHER JACKET
ファッションだけでなくライフスタイル全般に興味を持つハイセンスな男性ユーザーに向け、デイリーカジュアルからドレスウェアまでを提案するセレクトショップ「ÉDIFICE(エディフィス)」。その創業20周年を迎えた今年、ファッションディレクターの大住憲生氏、モデルのリヒト氏、プロダクトディレクターの福田康裕氏が立ち上げたのが新ブランド「PARMENTIER(パルマンティエ)」だ。パルマンティエが表現するのは「洒脱」「知性」「成熟」「抑制」。凝ったディティールや目を引くデザインといった「わかりやすい」ワザはなくとも、できあがった服にはどこか上品なエスプリが漂う。上質なラムレザーを使ったシングルとダブルの襟スタイルを組み合わせたライダースは、シックなネイビーカラーも印象的。まさに洒脱な大人のための一着といえる。価格88,000円+税。
●問い合わせ先:Le Dôme ÉDIFICE 丸の内 http://edifice.baycrews.co.jp/