BMWがスタートアップ企業支援プログラムを開始

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国内自動車関連スタートアップ企業のコンテストを実施。新たなサプライヤー発掘を図る

BMWジャパンが自動車関連のスタートアップ(ベンチャー企業)への支援に向けたピッチコンテストを開催する。プレゼンテーションに加えて、クライアントを得るためのコンペティション要素が加わったピッチコンテストは、スタートアップにとっては大きなチャンス。「BMWスタートアップ2020ピッチデイ」と名付けられたこのイベントは、経済産業省が進めるスタートアップ育成支援プログラム「Jスタートアップ」とも連携しており、12月1日にオンラインおよびオフラインで開催される予定だ。

こうしたスタートアップ発掘イベントは、以前から「BMWスタートアップ・ガレージ」の名でドイツ本国のBMWグループが行なってきたもので、すでに米国のシリコンバレー、中国の上海、イスラエルのテルアビブで実施されている。自動車産業に生かせる試作品(プロトタイプ)を持つスタートアップならどんな企業でも参加することができ、コンテストをクリアすればBMWグループをクライアントに世界へ打って出るチャンスが与えられる。
応募要件は「世界の自動車会社と仕事がしたい企業であること」、「投資を受けているフルタイムのスタートアップであること」に加え、自動車に関連する分野(材料、IT関連技術、車載エンターテイメント、安全性を含む自動車技術など)のプロトタイプを提示することが必要となってくる。
BMW側はあくまでもクライアントとして関わる形で、出資してスタートアップの株式や権利を取得することもなく、対等の立場で支援するというが、それだけに参加するスタートアップ側にも相応の決意が必要となる。すでに10月半ばに応募は締め切られ、書類選考を経て11月にファイナリストが発表、12月1日のピッチコンテスト(英語でのプレゼン5分と質疑応答40分)は東京都内のBMW関連施設で開催される。
自動車業界を発展させていくには、従来の枠にとらわれないスタートアップの力が欠かせないとBMWは考えており、採用された企業は2021年からBMWスタートアップ・ガレージに参加することになる。果たして日本のどんなスタートアップが世界へ羽ばたく機会を得るのか。結果を待つとしよう。

ルボラン2020年12月号より転載

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