スバルと群馬大学が共同研究講座を開講

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同大学をイノベーションの拠点とし、 安全性能から自動運転まで、 幅広い見地から研究

群馬県太田市が創業の地であるSUBARUと、国立大学法人の群馬大学がコラボレーションし、同大学の大学院内に共同研究講座「次世代自動車技術研究講座」を設置。次世代のクルマのあり方を研究するとともに、イノベーション拠点としても活用していくことに合意した。すでに2005年に両者は包括協定を結び、共同研究などの連携を行ってきたが、さらに共同研究体制を強め、教育プログラムの開発も進めるために共同研究講座の設置に至ったという。
大学院理工学府内に置かれた共同講座は、2023年までの3年間を「第1期・活動基盤整備フェーズ」として安全領域、感性領域、設計プロセス改革領域への取り組みをスタートさせる。交通事故ゼロを目指す安全領域、人体の分析を含めて気持ちのいいクルマの動きを解明する感性領域、機能や品質の研究を行なう設計プロセス改革領域という区分となるが、すべてSUBARUが目指すクルマの方向性と一致する。
2030年を通過点として、さらにその先の時代に求められる自動車技術創出を目指すという壮大な計画ではあるが、その間にスタートアップ企業や地域企業との連携も図り、人材育成や社会貢献もこの共同講座には織り込まれている。
真面目で地道なイメージを持っている人が多いSUBARUだけに、大学との共同研究というイメージもピッタリくるが、大学院生だけでなく周囲も巻き込んだ共同講座がどういった成果を見せてくれるのか。アイサイトに続く独自技術の登場に期待しよう。

ルボラン2020年11月号より転載

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