ハンティング・ワールドでは創設50周年を記念しさまざまなコラボレート製品を展開中。ここでは、英国グローブ・トロッター社とのコラボレートで生まれた限定トラベルケースをご紹介しよう。
※この記事はル・ボラン2015年3月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。
ハンティング・ワールド×グローブ・トロッター 限定トラベルケース
いまから30年以上前、大学生だった僕のまわりで流行っていたバッグがハンティング・ワールドだった。サーファースタイルやアメカジファッションに、バチュー・クロスと呼ばれるオリーブグリーンの表地をタンレザーで縁取ったショルダーやクラッチバッグが定番だった。誰もが持っていたこともあり、僕自身は流行を鼻で笑っていたけれど、実は内心では憧れていたのかもしれない。それほど象のロゴマークは、洗練されたなかにも冒険心をかき立てる象徴だったのだ。ちなみに、最近になって知ったのだが、あの象は牙のない仔象であり、自由と蘇生をシンボルにしているのだとか。
やがてブームも落ち着き、世の中がもっと華やかで派手なブランドバッグに注目するようになった頃、ようやく同ブランドのトラベルバッグと洗面用具を入れるオーガナイザーをセットで買った。カーキのキャンバス地を使ったシリーズで、これは20年近く経ったいまも愛用している。それだけ長く使っていても古さを感じさせないし、むしろ風格が漂ってきたようだ。
こうしてみると、ブランドの真価は長く付き合ってみなければわからない。いまとなっては、学生時代に手にしなくてよかったとも思う。使う側だって相応の年を重ねなければ、魅力はわからないからだ。
そのハンティング・ワールドが創設50周年を迎え、さまざまなブランドとコラボレーションしたアイテムを発表している。マウンテンパーカーやランタン、傘、なかにはミッキーマウスや木桶のシャンパンクーラーなどもある。違和感のない多様性の理由は、「自然との共生」を掲げるブランドの精神性にあるのかもしれない。とくに惹かれたのがグローブ・トロッターと組んだトラベルケースだ。
写真上から、#5111 slim attache:220,000円/ #5112 trolley-218:320,000円/#5113 trolley-221:360,000円/#5114 extra deep suitcase:450,000円
50年のアメリカンブランドに対し、こちらは140年近い歴史をもつ英国の名門。同じバッグブランド同士とあって通常では考えられないダブルネームだが、これも実力伯仲の横綱相撲ということだ。
これまで何度もグローブ・トロッターを手に入れようと思ってきたが、今回はいよいよ背中を押されている気分だ。愛着を持って使い続けられることはバッグで実証済みだし、クルマのトランクに積んでおくにもいい。SUVにも似合うだろう。問題はプライスだが、それも30年来憧れ続けたオリーブグリーンを手にするとなればいたしかたない。
HUNTING WORLD×GLOBE TROTTER TRAVEL CASE
ハンティング・ワールドは、偉大なる冒険家であり、環境保護に対しても造詣の深いロバート・M・リー氏によって1965年に創業。今回その創設50周年を記念し、ともに旅、冒険、上質で本物というブランドイメージと、オリジナルの特殊素材を持つという共通点のある英国グローブ・トロッター社とのコラボレートが実現。グローブ・トロッターといえば、独自のヴァルカン・ファイバーという特殊紙を何層にも重ねて樹脂をコーティングした素材が有名で、アルミよりも軽く、革よりも丈夫なのが特徴。「象が踏んでも壊れない」という広告が示した丈夫で堅牢な品質とともに、そのエレガントでクラシックな佇まいが、英国王室をはじめ世界の冒険家たちに愛用されている。
今回のコラボレートでは、このヴァルカン・ファイバーをハンティング・ワールドでお馴染みのグリーンカラーに装飾。インナーには、ハンティング・ワールドのロゴマークをモノグラム風にデザインしている。さらにアタッシュ以外には、便利な荷物整理用のオリジナルポーチが付属する。
●問い合わせ先:ハンティング ワールド ジャパン https://huntingworld.com/jp/