【嶋田智之の月刊イタフラ】アルファロメオ110周年おめでとう!

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誰にでも心に刺さるアルファが1台あるでしょ?

6月24日、アルファロメオは創立110周年を迎えました。乗り手の気持ちを時に熱くさせ、時に潤して110周年なわけです。

1910年のこの日、ミラノの貴族であるアヴァリエーレ・ウーゴ・ステッラをはじめとした企業家達が前年に興したALFA(アノニーマ・ロンバルダ・ファブリーカ・アウトモービリ=ロンバルダ自動車製造株式会社)が、現在のアルファ・ロメオの原形と呼ぶべき会社として本格的に動き出し……なんてことは、まぁヤメておきましょう。せっかくのアニバーサリーなので歴史を振り返ってみるのも悪くないのですが、110年の長い物語はめちゃめちゃ波瀾万丈なのです。この誌幅では大まかな流れすら追えず、最初の10年だって怪しいくらいだもん。

ならば、ここに並んでる現行モデルとほど遠い歴史的モデルは何なのだ? と思われるでしょう。

僕がここでお伝えしたいことは、実はただひとつ。 「あなたの気持ちに刺さったアルファが1台くらいはあるだろうから、それを思い浮かべたり思い出したりして」ということなのです。

何度も倒れそうになっては復活し、今に至るまでクルマ好きの気持ちを刺激し続けてやまないアルファロメオというブランドに、ひと時でも心を遊ばせ、敬意を表していただけたら嬉しいから。

当たり前といえば当たり前ですが、おそらく心に思い浮かべるアルファの姿は、世代によって大きく違うんじゃないかと思います。ここに並ぶ、ティーポ33ストラダーレや初代ジュリア・クーペのような誰もが好きなモデルはともかく、他は1970年代半ばから2000年代ちょいまでのモデル。そう、僕が欲しくて欲しくて仕方なかった(というか今も欲しい)モデル達。今の40~50歳代には、このあたりの想い出が多いかも知れませんね。155や156、147なんてあんなに街を走ってたのに、今はいったいどこに……? 改めて乗ってみたくなっちゃった……。

アルファは最新モデルももちろん素晴らしいし大好きなんだけど、ちょっと古くなると味がまたハッキリしてきて美味だったりもするのです。166が手元にあるというに、このあたりから何か1台手に入れたくなってきちゃった……。

ルボラン2020年8月号より転載

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