現代流プレミアムカーを華麗に引き立てる最新作「ホムラ 2×10BD」【ホムラ コレクション 03】

2020/05/15 12:00

満開に咲く花のようでいて、あるいは今にも動き出す生命体のようでもある。ホムラのラインナップに新たに加わった2×10BDがアルテオンを引き立てる。ホムラを超えるホムラを──と、BD(ビヨンドデザイン)と銘打った今作はその名前に相応しいだけの優れたデザイン性と機能性を併せ持っていた。

最新デザイントレンドにホムラ流の立体感を投入

新たな幕開けをHYUGAシリーズで表現しつつ、既存の世界観の深化も怠らない。その象徴として2020年に登場したのがBDシリーズだった。ここに取り上げるのは、ホムラ2×10BDである。

名前を紐解くと、「2×10」は10本の交点スポークを、BDはビヨンドデザインを表す。つまり、ホムラを超えるホムラを――。かくして生まれた造形は、ホムラの持ち味であるクロススポークに見受けられる。隣り合うU字状の5本スポークから枝分かれするかのようにサブスポークが伸びていく。まるで今にも動き出す生命体のように、複雑かつ立体的なデザインだ。全体として満開に咲く花のようなエレガントな雰囲気と、随所が立体的な造形を持つことで、ホイール全体がより美しく光り輝く。レイズの誇る鋳造技術や加工技術がふんだんに活かされている。
その立体的な造形を象徴するかのように、センターキャップも新たなデザインとなった。大理石調のベースプレートとトップコートとの間で、“RAYS”のロゴがまるで宙に浮いているかのような意匠を持つ。レイズ全体を見渡しても、まだホムラBDシリーズだけに許されたもので、それだけBDシリーズへの想いを感じさせる。組み合わせるホイールが何であれ、輸入車ユーザーは特に自動車メーカー純正キャップへと置き換える例が多かった。しかし、少なくともこのBDシリーズだけは率先して“RAYS”にしておきたい。

アルテオンのようなエッジの効いたデザインに2×10BDは本当によく似合う。ディスク面全体で立体感を強調し、光の当たり方によって幾多もの表情を見せる。ホムラはずっとセダンを主軸に据えてきただけにそのフィッティングは申し分ない。メルセデスやBMW、アウディなどのセダン系に対してもオススメしたい。

もともとホムラは、国内外のあらゆるプレミアムサルーンを彩るドレスアップブランドとして生まれた。発足から10年近くが経ったが、狙いという意味では原点回帰的なモデルだ。今や時代の主役はSUVだが、常に自動車界の定番だったセダンだって負けてはいない。一例として取り上げた今回のアルテオン然り、昨今のデザイントレンドはどれもエッジを効かせたシャープな造形と、抑揚のあるフォルムとが同居する。こうしたクルマに対して2×10BDは、その個性を活かしたまま、さりげなく足もとを引き立てる。めまぐるしく移り変わるデザイントレンドを踏まえ、2×10BDがそっと支えることで、固有の魅力をさらに上乗せしているようだった。
ひと言でメッシュといっても、今や多種多様のアプローチがある中で、2×10BDはあくまでコンサバティブ(保守的な)路線を貫いたという。単体で見ると攻めに攻めた造形で、とても保守的な印象ではないように思える。しかしVWとしてはアヴァンギャルドなスタイリングを持つアルテオンに組み合わされた途端に、すっと腑に落ちた。こうしたプレミアムサルーンを彩るにあたって、過度な主張は抑えたまま、しかし確固たる個性を据え付ける。まさにドレスアップのお手本にして王道であるかのような美しさを感じた。

この王道感を引き立たせるなら、このアルテオンに装着したダイヤモンドミラーカット/サイドグレイスシルバーがいい。幾多もの方向から光を受けてキラキラと反射する様は、いかにも高級感を感じさせる。そこにスポーティな要素を加えるならブラック/リムエッジDMCの魅力が光る。いずれのカラーリングを選んだとしても、ゴテゴテと飾りすぎず、ホイール一点主義でプレミアムサルーンをコーディネイトするのなら格好の相棒だ。その裏地に高い技術力を秘めた2×10BDは、次世代のドレスアップアイテムである。

フォト=宮越孝政/T.Miyakoshi  ル・ボラン2020年5月号別冊付録より転載

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