BMWが次期「4シリーズ・クーペ」の最終テスト模様を公開

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374psの3L 直6ターボに48V電装システムを組み合わせる「M440i xDrive」の設定を公表

4月29日、BMWは現在開発を進めている次期型「BMW4シリーズ・クーペ」のプロトタイプを公開するとともに、開発が最終段階を迎えつつあることを明らかにした。

写真や動画によって公開されたのは、ミュンヘンにあるBMWグループのリサーチ・アンド・イノベーションセンター周辺のカントリーロードなどで行なわれたテスト走行の模様。この段階に至るまでに、スウェーデンでのウインターテストやフランス・ミラマのBMWグループのテストセンター、そしてニュルブルクリンク北コースをはじめとするサーキットトラックで走り込み、ドライビングパフォーマンスを磨いてきた。

内外装に偽装が施されているため、新型のデザインは確認するのは難しいが、新型4シリーズには実に個性的なシャシーセッティングが与えられることが発表された。2ドアクーペのプロポーションやエアロダイナミクス性能、重量配分はより一層ダイナミックなパフォーマンスの実現に軸足を置いた設計。現行型「3シリーズ・セダン」と比べると、ボディの全高は57mm低く、空気抵抗係数(Cd値)は0.015減少。車両の重心高も21mm低い設定となる。

これに加えて、フロントホイールのネガティブキャンバー角を高め、リヤアクスルのトレッドを23mm拡幅。これに伴いリヤのショックアブソーバーには専用セッティングが施されるほか、前後アクスルなどには追加の補強パーツが採用され、俊敏性や横方向のダイナミクスを3シリーズ・セダン以上に引き上げた仕立てとなる。

新型4シリーズ・クーペには、374psを発揮する3L直列6気筒ターボエンジンに48V電装システムを組み合わせたマイルドハイブリッドを搭載する「M440i xDrive」の設定が明かされた。グレード名のとおりラインアップの上位に位置づけられることが予想できるMパフォーマンスモデルの一員で、MスポーツブレーキやMライトアロイホイール(18インチサイズが標準装着される予定)といったアイテムが装備される。

48V電装システムを構成するジェネレーターは11psを発生し、普段使いにおけるエンジンへの負荷を軽減する効果を発揮する一方で、Mスポーツ・ディファレンシャルの差動アシストにも寄与。サーキットトラックなどでのスポーツ走行時は、コーナリング時に左右輪の間で回転の速いホイールから遅いホイールに駆動力を移すことによって、トラクション性能と操縦安定性が向上。ドライバーはよりダイナミックなコーナリングパフォーマンスを堪能することができるようになるとのことだ。

 

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