【嶋田智之の月刊イタフラ】ベルランゴが日本のミニバン市場を驚愕させる!?

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最強のファミリーカーだよコレ!!

いやー、マジメに驚きました。日本初導入となるシトロエン・ベルランゴ、抜群にいいのです。どこぞの国のオラオラ系はイヤだけどミニバン的なクルマが必要という家族想いのクルマ好きには、これ最高の1台かも。
まず、変に威張ったところのない、いかにもシトロエンらしいセンスでまとめられた内外装のデザイン。何だか知性すら感じます。

次に走りっぷり。1.5Lディーゼルターボは130ps&300Nmに過ぎないのですが、アイシン製8速ATとの組み合わせで、数値からは信じられない力強さ。加速力も巡航性も高いのです。
そして何より途方もない快適さ。シートに座ったときの感触のよさと何ともいえない包まれ感。たっぷり豊かにストロークするサスペンションの柔らかいけど芯がちゃんとある絶妙な動き。その相乗効果で、極めて“気持ちいい”乗り心地を最初から最後まで味わわせてもらえるのです。今回のデビュー・エディションは325万円ですが、この価格帯でこんなにも夢見心地になれるフィールを提供してくれるミニバン/MPVはほかに存在しないでしょう。

さらに飛行機のコンパートメントみたいな頭上のボックスや、ガラスルーフ下のユーティリティスペースなど、スペースの使い方が有効にして面白いのも魅力です。もうホント、僕が家族持ちならコレ欲しい! と思わされました。
ちなみにフランス製フルゴネットとしてこの分野を切り開いたルノー・カングーも抜群にいいんですけど、大きさも乗り味も値段も違うので、あんまりライバルだっていう感じは受けませんでした。

ル・ボラン2020年5月号より転載

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