ジャガーI-PACEの充電旅の最終宿は
英国人、三浦按針と船旅がテーマの温泉旅館
ジャガーのEV、I-PACEで鹿児島から東京まで1,800km、桜前線を追いかけながら5日間かけて行う充電旅。4日目は大阪から静岡県伊東市まで435kmを走破し、19時に宿泊先である「星野リゾート 界 アンジン」に到着した。
静岡県の伊東温泉は「青い目のサムライ」と呼ばれた英国人・三浦按針が日本初の西洋式帆船を造船した場所ということで、この温泉旅館はその名前にちなみ「界 アンジン」と名付けられ、館内の随所に海や船旅をテーマにしたデザインが取り入れられているとのこと。ジャガーI-PACEと三浦按針は同じ英国生まれ同士、充電旅最後の夜を16世紀末の船旅と重ねるのも、趣がありそうだ。
EV充電コンセントを2台分装備
オーシャンビューを楽しみながらの充電が可能
さらにこの「星野リゾート 界 アンジン」が特筆すべきは、電気自動車での充電旅に必要不可欠なEV充電コンセントが、2台分用意されているということだ。今回の充電旅では、夜のうちに充電して朝、満充電になっていることがいかに重要か身に染みてわかったが、宿に到着と同時に充電開始ができる安心感は、何物にも代えがたい。
明かりを抑えた照明のエントランスにI-PACEを止めて充電プラグをI-PACEに差し込み、温泉旅館のフロントへ。ウッドデッキのエントランスと船の舵(かじ)や櫂(かい)などを取り入れたフロントのアートデザインが、なんとも贅沢かつ快適な雰囲気を演出している。
案内された部屋も同じく船にまつわるアートワークを施された、なんとも贅沢な空間。大きな窓からは伊東の海が一望でき、ローベッドとソファー、テーブルには按針、そして英国ということもあり、私の大好きな紅茶がカップケーキとともに置かれている(桜のプラン申し込みの方限定)。ちなみに、客室全45部屋がオーシャンビューなので海、そしてアートを眺めながら休日をリラックスして過ごすことが可能だ。
伊東ならではといえる新鮮な海の幸
絶品ブイヤベースをお楽しみあれ!
さて、充電旅最後の夜は、海の幸が豊富な伊東ならではともいえる食材を堪能しに、館内の食事処へ。英国のエッセンスを加えた和会席ということで、地元食材の新鮮さはもちろん、帆船をイメージしたお造りの演出など、サービスの随所で我々を楽しませてくれたが、中でも特別会席のメニューであるブイヤベースは、旅の最後の夜を締めくくるにふさわしい逸品であった。伊勢海老、金目鯛、あさりなど魚介の旨味が凝縮され、濃厚な海老のミソが口いっぱいに広がるので、訪れた際は是非注文していただきたいと思う。
松川での散策で歴史を感じ
大浴場で旅の最終夜を満喫
食後は桜の季節ということで、桜の名所とともに、最近では竹のアート照明でもある「竹あかり」の散策ツアーに参加。散策した松川には江戸城築城石の名残や石碑があり、女性スタッフの方に、その歴史について丁寧に説明していただいたが、江戸城の築城に使われた石は100万個ともいわれ、その9割がこの伊東の地から運ばれたという400年前の話は、大変興味深かった。そのほかにも三浦按針が生きた時代をショートムービーで伝える体験プログラムなど、単に宿泊しただけでは得られない地元の歴史も楽しみながら知ることができた。
この日は最上階から海を見下ろす大浴場と、湯上り後は三浦按針が造船した洋船「サン・ブエナ・ベントゥーラ号」の甲板をイメージしたデッキでクラフトビールを一杯。その間にもI-PACEは着々と充電されているという安心感もあり、その夜は早く眠りについたのであった。