2.9Lツインターボはクアドリフォリオの30ps増となる540psを発揮。0-100km/h加速は3.6秒
3月2日、FCAはアルファロメオの「ジュリア」に、伝統のネーミング「GTA」および「GTAm」を設定。合計世界500台の限定生産を行なうと発表した。
「GTA」とは、「グランツーリスモ・アレジェリータ(アレジェリータは軽量化の意味)」の略称。この「ジュリアGTA」は1965年にデビューした初代ジュリアGTAの車両コンセプトや機能にインスピレーションを得ている。ちなみに設立から110年の歴史をもつアルファロメオでは、「GTA」モデルをたびたび設定している。1990年代の終わりごろから2000年代初頭にかけて登場した「156 GTA」や「147 GTA」も、初代ジュリアGTAの基本コンセプトに則った作だ。
そんな伝統のネーミングが現行ジュリアで復活した。ベースモデルは現行ジュリアのトップパフォーマンスモデル「クアドリフォリオ」。このGTAにも2.9L V型6気筒ツインターボエンジンを積むが、最高出力は通常のクアドリフォリオより30psアップとなる540psを発揮する。これに加えて、アルミやカーボン、ポリカーボネイトといった軽量素材を多用することで、車両重量は100kg削減となる1520kgを実現。パワーウエイトレシオはクラストップ水準となる2.82kg/psをマークしている。0-100km/h加速は3.6秒だ。
エクステリアではエアロダイナミクス性能のさらなる追求が図られており、F1世界選手権でタッグを組んでいるザウバーエンジニアリングとの共同開発による「ザウバーエアロキット」を採用。前後トレッドをそれぞれ50mm拡幅したボディに装着されるアクティブフロントスプリッターやサイドスカート、リヤスポイラー、リヤディフュザーといったパーツは、F1マシンから得たノウハウが導入されている。
そのほか、アクラポビッチ製チタンエキゾーストシステムや、センターロック式20インチホイールが、専用アイテムにリストアップされる。
インテリアでは、アルカンターラがダッシュボードやドアパネル、サイドピラー、シート中央部などに用いられ、スポーティな雰囲気をさらに高めている。
さらに新型ジュリアGTAには、サーキットトラック向けのモデルとして「ジュリアGTAm」が設定。エクステリアの「ザウバーエアロキット」は大型化されたフロントスプリッターやカーボン製リヤウイングが装着されるほか、リヤシートを取り去ったふたり乗り仕様のキャビンには、サベルト製6点式ハーネスを組み合わせるレーシングシートやロールケージ、ヘルメット収納スペース、消化器が装備される。
なお、この新型ジュリアGTA/GTAmのカスタマーには、特別なカラーリングが施されたヘルメットや、アルパインスター製のレーシングスーツやグローブ、シューズ、パーソナライズされたウール製カーカバーといったアイテムが提供。さらに、アルファロメオ・ドライビングアカデミーが考案したドライビングコースへの招待が受けられる。
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