「アストンマーティン・ヴァンテージ」に待望のロードスターが追加

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7秒未満の素早い開閉が可能なファブリックルーフを採用

2月12日、アストンマーティンはヴァンテージにオープンモデルの「ヴァンテージ・ロードスター」を設定したことを発表した。英国では12万6950ポンド(約18,070,000円)から、ドイツでは15万7300ユーロ(約18,850,000円)から、米国では16万1000ドル(約17,690,000円)からの価格で注文受け付けを開始しており、顧客へのデリバリーは今年の第2四半期からスタートする予定だ。

2018年に発売されたクーペボディのヴァンテージに加わった新たなモデルバリエーションとなるヴァンテージ・ロードスターは、卓越したパフォーマンスと優れたドライビングダイナミクス、そして日常での使いやすさを高次元でバランスさせている。

パワートレインの基本はクーペモデルに準じたもの。510ps/685Nmを発揮する4L V型8気筒ツインターボエンジンとZF製の8速ATを搭載。0-60マイル(約97km/h)加速タイムは3.7秒、最高速は190マイル(約306km/h)をマークする。

ルーフは電動開閉式の軽量ファブリックが採用され、Z字型に折りたたまれる機構を採用。オープンボディ化に伴いボディやシャシーにはクーペのものから専用に改訂された。これによる重量の増加はクーペ比でプラス60kgにとどめられている。

このファブリックルーフは、最大50km/hまでの車速であれば走行中の開閉が可能。ルーフの折りたたみ時間はオープンにするのに6.7秒、クローズするのに6.8秒と素早く、世界の電動コンバーチブルモデルのなかでもっとも速いオペレーティングシステムを備えていると同社は主張している。

ルーフの収納スペースが必要なぶん、クーペと比べてトランク容量は小さくなるが、それでも200Lを確保。フルサイズのゴルフバッグと手荷物は収納できるという。

オープンボディのロードスターとはいえ、ヴァンテージを名乗るだけあって、クーペで実現したスポーティな走りのキャラクターがしっかり息づいている。アダプティブダンピングシステムやダイナミックスタビリティコントロール、ダイナミックトルクベクトリング、電子式リヤディファレンシャルといったデバイスが採用され、質の高いパフォーマンスを発揮する。走行モードは「スポーツ」、「スポーツ+(プラス)」、「トラックシャシー」の3モードが設定。ロードスター専用に調整されている。

このヴァンテージ・ロードスターの登場を機に、クーペを含めたヴァンテージ・シリーズには、初代ヴァンテージの誕生から70周年を記念したオプションアイテムもラインアップされた。フロントグリルには現行ヴァンテージ・クーペに採用され、サーキットトラックにインスピレーションを得た「ハンター」デザインのほか、新たに同社の象徴的な「ベーン」デザインも設定。このほかアロイホイールの選択肢が拡大されたほか、クーペのAMR仕様にのみ提供されていた7速MT仕様を選択することも可能となった。

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