第46回東京モーターショー、来場者100万人を超える

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14歳以下の来場者は7割増。充実した参加型プログラムが人気を集める

このところ来場者数が減少傾向にあった東京モーターショーだが、今回、第46回は12日間の会期で来場者数が130万900人と久々に100万人を超えた。2017年の前回が77万1200人だったのでかなりの増加だが、今回は無料で入場できる区域も多く、その入場人数もカウントしているので単純には比較できない。とはいえ130万を超える人がモーターショー目当てでお台場を訪れたのは事実で、多くの人がその雰囲気に触れたことはたしかだろう。

東京モーターショー来場者数は会場が幕張メッセだった2007年の142万5800人以降、会期が短くなったこともあって減少。2007年は17日間だった会期も前回2017年は10日間まで縮められていたが、今回は12日間とやや長くなったことも来場者増に貢献したと思われる。また今回は、高校生以下は無料(前回は中学生以下は無料)としたのも大きかったようだ。ただ、大手自動車メーカーがバックアップするショーなのに2000円(前売り1800円)の入場料は高いという声も聞かれ、今後は16時以降の入場なら1000円となるアフター4を日曜祝日にも設けるなど、割引範囲の拡大もお願いしたいところだ。
主催した日本自動車工業会によると、14歳以下の来場者は7割増と大幅に増えており、子供が自ら作業などを楽しめるアウト・オブ・キッザニアには1万人以上が参加したという。また、最新のクルマや自動運転車の同乗試乗、超小型モビリティの試乗などができる試乗体験型プログラムには2万9000人が参加しており、自ら参加できるプログラムやサービスをより充実させていけば、テーマパーク感覚で積極的に来場する人がさらに増えると思われる。
東京オリンピックの施設建設のため会場が2カ所に分かれ、連絡バスへの乗車に時間がかかるなど課題もあったが、運搬力の増強を図るなど会期中の改善もなされ、対応は悪くなかった。次回、第47回は会場構成がどうなるか分からないが、異業種とのコラボレーションなども一段と進むであろうし、電動化や自動運転車もより具体化するはず。どういう形での開催となるのか、2年後を楽しみに待つとしよう。

BMWやアウディといった多くの輸入車メーカーが出展を見送ったが、蓋を開けてみれば前回2017年開催の入場者数の約77万人を大きく上回る結果となった。

ル・ボラン2020年1月号より転載

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