2020年の春からプレイステーション4の「グランツーリスモSPORT」に登場
11月24日、ランボルギーニはモナコのモンテカルロで開催された「FIAグランツーリスモ・チャンピオンシップ」のワールドファイナルにおいて新しいコンセプトカー「ランボV12ヴィジョン・グランツーリスモ」を発表した。このモデルは、2020年春からプレイステーション4の代表的レーシングゲーム「グランツーリスモSPORT」に登場する予定だ。
ランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEOはこのモデルの発表に際し以下のようにコメント。
「ランボルギーニはとても若いブランドだからこそ、レーシングゲームやスーパースポーツカーを愛する若い世代に楽しんでいただける、非常に未来的でクールなデザインを持った最新バーチャル版のモデルを今日発表しました」
ランボV12ヴィジョン・グランツーリスモは、サンタアガタ・ボロネーゼのチェントロスティーレがプロデュースした刺激的なデザインが際立つモデル。シングルシーターで、9月に開催されたフランクフルト・モーターショーで初披露された同社初のハイブリッド・スーパーカー「シアンFKP37」と同じパワートレインの搭載が想定されている。
エクステリアは、伝統的なランボルギーニのデザインDNAをベースに未来的なデザインの可能性を広げたもの。ランボルギーニのすべてのモデルに見られる象徴的なシルエットであるセンターラインを中心に、助手席が不要なレーシングゲーム用に考えられたシングルシーターが強調されている。
高度な空力性能に特化した力強い全体の造形は、Y字型テールライトが組み込まれた大型のウイングが圧倒的存在感を放つ。すべての要素においてデザインとエアロダイナミクスが一体化し、高い性能を実現するためのスタイリングだ。
メインボディはフェンダーから独立しており、六角形をモチーフにしたサイドウインドーのデザインは1968年の「マルツァル」にインスピレーションを得ているという。フロントとリヤの両方にY字型ライトを備えている点も、新世代のランボルギーニ・デザインらしい。
インテリアデザインも時代の最先端を取り入れ、ドライバーは戦闘機のパイロットのようにクルマの前方から乗り込む。おもな操作ボタンは未来的なステアリングホイール内に配置され、すべての情報はドライバーの視線上にバーチャルに投影される。
ランボルギーニ・チェントロスティーレで責任者を務めるミィティア・ボルケルト氏は次のように述べている。
「ランボV12ヴィジョン・グランツーリスモは、ランボルギーニとその未来的な志向に夢中になってくれる若いファンやゲームを愛する人のために制作された究極のバーチャルカーです。当社のデザイナーたちにとっても、自らの能力を押し広げ、ランボルギーニならではの人目を引くデザインと最高の走りを実現するだけでなく、軽量素材とハイブリッド化をはじめとする未来テクノロジーに対するランボルギーニの積極的な取り組みを反映するクルマを構想する機会となりました」
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