【国内試乗】「ミツビシ ekクロス」小さなナリして存在感は比類なし!

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今春、日産と三菱から兄弟車の「デイズ」、「ekワゴン&ekクロス」が発売開始となったが、このうち今回はあらためてekクロスを借り出し、都内をあちこち駆け回ってみた。そこで見えてきた侮れない実力とは!?

毎日を楽しくしてくれる絶好のパートナー

このekクロス、フロントエンドは三菱が「ダイナミックシールド」と呼ぶかなりの押し出しのあるデザインだが、これがデリカD:5なら「強面」となっても、小さなボディに組み合わせると、どこか微笑ましいというか、愛嬌のようにも感じるから不思議なものだ。

試乗車のボディカラーはサンドイエローメタリック×ホワイトソリッドのツートーン。標準で11色のカラーバリエーションから選べるのは大きな魅力。

端正なekワゴンに対して軽快なSUVルックが持ち味となるが、実は両車のグランドクリアランスは同一。つまりオフロードの走破性に特化にしているわけでなく、あくまでルックなのだが、それでもアクティブな雰囲気は気分を上げる。少なくとも、どこへでも走っていけそうな気にはさせてくれる。

新開発となるハイブリッド+CVTにより全域で活発な走りを披露。オートストップ&ゴーシステムも搭載される。

実際、その走りっぷりは小気味よく軽快。試乗車は最上級グレードの「T」で、しかも4WD。2WDに対して自重は1名分にも相当する約60kgほど嵩むが、普通に走らせる限りそれを意識することはまずない。新開発の3気筒ターボに駆動アシスト用のモーターを組み合わせるハイブリッドシステム採用により、スタート時からスニーカーで駆け出すような気軽さで路上に繰り出せる。

試乗車はプレミアムインテリアパッケージを採用、ブラック&タンのインテリアトリムと合皮&ファブリックのシートが織りなす空間はクラスを超えた上質感。

一体感のある身のこなしもいい。これにはボディ剛性の高さが効いているのは間違いなく、乗り心地はやや硬めながらフロアは基本フラットに保たれ、快適といえるほど。ワインディングなどに持ち込んでも結構楽しめるんじゃないかと思わされた。この基本性能の高さ、開発をリードした日産の力の入れようが窺える。このほか高速道路上でのドライバーアシスト「マイパイロット」や、使い勝手に優れた広い室内空間など見所は多いが、個人的に注目は豊富なカラーバリエーション。ボディカラーはツートーンを含む11通りから選べ、これにオプションのパッケージを掛け合わせれば選択肢は33通りにも広がる。キュートなルックスに加え、遊び心も大いに刺激されるではないか!

ホイールは15インチが標準となる。

フォト=柏田芳敬/Y.Kashiwada ル・ボラン2019年12月号より転載

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