スバルWRX STI、ルノー メガーヌRSともに改善すべき点はあるが加減速ともにテスト結果は優秀!【清水和夫のDST】#101-2/4

両車ともに改善すべき点はあるが加減速ともにテスト結果は優秀

SUBARU WRX STI TYPE S
加速:0.45G(★★★★☆)減速:1.02G(★★★★☆)

スバルWRX STI タイプS/SUBARU WRX STI TYPE S

WRXの水平対向2Lターボは、1.8L直4ターボのメガーヌRSに対して29ps/32Nmもスペック的に上回っている。発進加速はAWDなので、タイヤがスリップしない分、速い加速に期待できるが、クラッチの負荷は大きいから慎重なクラッチミートがマスト。トルクフルというよりもよく回る印象のターボエンジンは8000rpmまで使え、パワーバンド的に6500-7000rpmでシフトアップしたが、その際に生じるパワートレインの前後振動が大きい。この点に関して改善が必要だろう。ブレーキはスバルとしては譲れないところで、しっかりとした制動力で、踏力に対してのレスポンスも良い。100→0km/h(2回平均)の停止距離は39.63mだった。

 

RENAULT MEGANE RS CUP
加速:0.40G(★★★★☆)減速:1.04G(★★★★☆)

ルノー・メガーヌ R.S. カップ/RENAULT MEGANE R.S. CUP

メガーヌRSの1.8L直4ターボは、パンチのあるパワー感と、それが生み出す加速フィールが特徴的で、アドレナリンがジワッと沸いてくる。発進加速はMT車なのでどうしてもうまくクラッチミートしないと、トラクションコントロールが介入してしまう。コンピューターが目覚めないように発進しなければならないが、実際にトラコンが効くと制御の荒さが気になる。ターボエンジンは6500rpmでレッドゾーンをむかえ、もう少し回って欲しいと思った。ブレーキはペダルストロークが長く、減速度は出にくい感じだが、制動力と効きは十分。踏力感はややスポンジーだった。100→0km/h(2回平均)は37.77mを記録した。

リポート=清水和夫/K.Shimizu フォト=篠原晃一/K.Shinohar ル・ボラン 2019年8月号より転載

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