ケタ外れの走破性と驚異の多用途性!「ウニモグ」という名前の由来は汎用作業用動力車!【世界の傑作車スケルトン図解】#14-1

全ての画像を見る

戦後の物資の乏しい時代にマッチ

ウニモグは第2次大戦後にダイムラー・ベンツの航空エンジニアがスピンオフして生み出した万能作業車。主に農業向けに開発されたもので、各種の農耕用アタッチメントを装着することができるトラクターの機能を持っていた。トラクターとの違いは、道路を自動車と同等の速度で走行できたということ。戦後の物資の乏しい時代にマッチした多用途性を備えていたわけだ。そしてこの多用途性へのコダワリが、その後ウニモグに進化の方向を決めた。

UNIMOG U423

1:極端な重荷重や衝撃にも耐えられる頑健な梯子形フレーム
2:ハブリダクション付きリアアクスル(5リンク式コイルリジッド)
3:多くの作業に使うためのアタッチメントは1000種類以上。それらを取り付けるためのポイントも随所に設けられている
4:ニューマチック式ディスクブレーキ
5:走行中に運転席からタイヤ空気圧を変更できるCTIS(セントラル・タイヤ・インフレーション・システム)を搭載
6:標準状態で前進8速、後進6速の変速機。それに加え3段階に切り換えられる副変速機もあり、16速に使い分けられるワーキングギア、さらに低いクローラーギアもあり、自動クラッチやATも選べる
7:前後輪に駆動力を配分するトランスファー。ここからパワーテイクオフへの動力も供給される
8:荷重を支えるとともに ストロークも大きく、どんな路面も踏破できるハブリダクション付フロントアクスル(3リンク式コイルリジッド)
9:ユーロ6対応5.0L直列4気筒直噴ターボディーゼルエンジン。車種や用途によってエンジンの選択肢は多い
10:季節や天候に左右されることなく、快適な作業を保証する密閉型キャビン
11:作業環境(地形など)に応じ、自在にスライドさせることで左ハンドルにも右ハンドルにも変身可能(オプションのバリオパイロット)
12:アッパーピポット式ワイパー

UNIMOG U423

■生産年:1951年~
■生産台数:32万台以上
■国籍:ドイツ

Specification/MERUCEDES-BENZ UNIMOG U423ロング
■全長×全幅×全高=5755×2200×2900mm
■ホイールベース=3600mm
■車両重量=14.0トン
■エンジン種類=水冷直列4気筒ディーゼル+ターボ
■総排気量=5132cc
■最高出力=231ps(170kW)/2200rpm
■最大トルク=-
■トランスミッショッン形式=8速AT
■サスペンション形式=前 リジッド、後 リジッド
■ブレーキ=前 ディスク、後 ディスク
■タイヤサイズ=365/85R20

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!