新しいユーザーの獲得を狙う
ビー・エム・ダブリューは8月29日(木)、東京渋谷区神宮前のギャラリーを会場に同ブランドのヒット作であるコンパクトモデル、新型BMW1シリーズを国内初披露した。
BMWブランドマネジメントディビジョンのミハエラ・キニガー本部長は、2004年に登場した1シリーズはこの5月までに世界累計250万台のセールスを記録した大ヒットモデルであり、日本のユーザーにとって輸入車との初接点となるコンパクトモデルだけに、この新型では機能装備や経済的な魅力を充実させることで、多くのヤングファミリー層や女性のユーザーをBMWファミリーに迎えたいとコメントした。
新たに前輪駆動ベースとすることで豊かな室内空間を実現した新型1シリーズのインテリアでは、ふたつの10.25インチディスプレイを備えた新世代BMWライブ・コクピットを用意するとともに、「ハイ、BMW」で起動する自然言語理解AIを使ったコマンドシステム「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」を採用。カラーが選べるイルミネーションといった機能も追加している。エクステリアでは大型化され中央で繋がった新世代キドニーグリルとLEDライトがスポーティさを際立たせ、サイドのプレスラインによってこれまで以上にアスレチックなイメージを実現した。
また、新型3シリーズにも投入された、低速で前進した軌跡をトレースして後退できる「リバースアシスト」や自動ブレーキを含む先進運転支援機構、前車追従型クルーズコントロールなどを備え、国内仕様BMWモデル初となる「ARB」では、ECU(エンジコントロールユニット)がタイヤのスリップ状況を検知して、従来の3倍の速さでエンジン出力を調整することで、前輪駆動にありがちなアンダーステアを抑制する。
新たにオンラインでのプレオーダー(購入予約)に対応するとともに、3年間の主要メインテナンス無償提供、タイヤやキーなどの破損/紛失の費用サポートを含む「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」を全車に付帯するなど、新規ユーザーにも安心なサービスを提供する。
新型1シリーズのラインアップは、1.5L直列3気筒ターボ(140ps/220Nm)に7速DCTを組み合わせた、118iスタンダード(3,340,000円)と118i Play(3,750,000円)、118i M Sport(4,130,000円)。トップグレードには、2L直列4気筒ターボ(306ps/450Nm)+8速ATにフルタイム4WDのMパフォーマンスモデル、M135i xDrive(6,300,000円)。発表会当日から販売スタートとなり、11月以降に順次納車を開始するとのこと。