上半期の輸入中古車販売、増加傾向を保つ

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アストン・マーティン、フェラーリ、マクラーレン、ランボルギーニなどが好調

輸入車の新車マーケットは今年になってやや伸びが鈍化しているが、輸入中古車マーケットは今年上半期も前年同期比1.8%増とプラスを維持。登録台数も乗用車だけで28万4116台と新車より12万台も多く取引されている。中古車に関しては新規登録だけでなく所有権の移転、使用者名の変更も含むので、業者間取引なども含まれるが、それでも動きは活発と見ていいだろう。

そのブランド別のランキングを別表にまとめたが、BMWとメルセデス・ベンツの2強はプラスを保ち、アウディ、ボルボ、ポルシェといったブランドも増加。伸び率ではポルシェ、フィアットが大きく、フィアットはクライスラー(一部ジープ含む)を抜いて前年同期の9位から8位にランクアップしている。なおBMWはそれまでBMWに含まれていた現行ミニを’18年分からBMWミニとして独立させているが、車検証上でBWMと明記されている2017年以前のミニは含まれることもあり、台数ではメルセデスを5000台以上上回って首位を保っている。もちろんBMWブランド車の取り引きも活発で、認定中古車を中心に輸入中古車市場をリードしている。
その一方で台数自体は多くないが、いわゆるスーパースポーツブランドの中古車の取り引きが一段と活発化しているところも見逃せない。1万台に迫ろうというポルシェは別格、8.1%増で1700台を超えたフェラーリもさることながら、ランボルギーニ、アストン・マーティン、マクラーレンがともに2ケタ増。この4ブランドは新車マーケットでも大きく伸びており、それが中古車取り引きの活発化にもつながっているわけだが、滅多に目にしないマクラーレンが4割以上も増えているところは注目に値する。
ややブランドの指向は異なるもののマセラティが3.4%増の1576台、ベントレーも13.2%増の737台と伸びており、高価格車の中古車マーケットは全般的に活発化している。2018年は55万台に迫った輸入中古車(乗用車)の登録台数だが、こうした高級車マーケット活発化の後押しにより、2019年は55万台超えを果たすのか。下半期の市場動向に注目したい。

ル・ボラン2019年10月号より転載

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