ボディはさらにロー&ワイドに。洗練性を高めたルックスも特徴
7月3日、BMWはフルモデルチェンジを受け3代目となった新型「BMW X6」を発表した。X6はSUVとクーペを融合させたモデルとしては元祖ともいえるモデルで、同社では「SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)」と呼んでいる。
ルックスは従来型からのキープコンセプトと呼べる範疇にあるが、ボディサイズは若干変更。新型のディメンションは全長4935×全幅2004×全高1696mmで、ホイールベースは2975mm。従来型より26mm長く、15mm幅広く、12mm低くなった。ホイールベースは42mmの拡大だ。
エクステリアでは、キドニーグリルを含むフロントマスクがよりダイナミックなイメージを強めたほか、前後のLEDライトも新意匠となり、スタリッシュな雰囲気を発散。12.3インチのデジタルメーターやワイドスクリーンを組み合わせるコクピットも、新世代モデルを感じさせる洗練性が与えられている。もちろん、新型X6にもインテリジェントパーソナルアシスタントや先進のコネクティッド技術が導入されている。
ボディサイズの拡大にともない荷室のスペースも拡大した。ラゲッジルームの容量は580Lが確保され、40対20対40の分割可倒式リヤシートのアレンジで、その容量は最大1530Lに広げられる。
ラインアップはガソリン車とディーゼル車それぞれ2グレードを設定。ガソリン車は530ps/750Nmを発揮する4.4L V型8気筒ターボを搭載する「M50i」と、340ps/450Nmを発する3L直列6気筒ツインターボの「xDrive 40i」。ディーゼル仕様は400ps/760Nmを引き出す3L直列6気筒ターボ(ターボは高圧2/低圧2の合計4つを搭載)の「M50d」と、265ps/620Nmを発する3L直列6気筒ターボの「xDrive 30d」。トランスミッションは全車8速ATのステップトロニックを組み合わせる。ちなみに「M50i」の0-100km/h加速は4.3秒、「M50d」では5.2秒をマークする。
シャシー面では、ダイナミックダンパーコントロールを採用したエアサスペンションを全車に標準装備。セルフレベリング機構によって車高を自動調整できるほか、走行シーンに合わせて最大80mmまで高さが変更できる。また、M50iとM50dを除くモデルではオフロードパッケージが選択でき、その場合は雪上や砂、砂利、岩場といった裸婦ロードでの走行を最適化するモードが備わる。
運転支援システムはBMW最新の「ドライビング・アシスタント・プロフェッシナル」を採用。ステアリング操作をサポートしてくれるレーンコントロールアシストやレーンキープアシスト、リバースアシストといった先進機能が導入されている。