【海外試乗】「BMW X3 M/X4 M」仁義なきパワーウォーズに、 ミドルSUVの新たな火種が!

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BMW Mがハイパフォーマンス・ミドルSUV市場に初参戦!

いまや世界中のマーケットで人気が高いSUVモデルは各クラスともに激戦区。中でもプレミアム系ミドルSUVの争いは熾烈を極め、高性能モデル需要も無視できない。その局地戦で好敵手の後塵を拝していたBMWが放つ新たな一手の戦闘力はいかに!?

昨年は10万台を超える高性能モデルを販売したBMW M社に対して、ライバルのメルセデスAMGは11万8千台を出荷し、エクスクルーシブスポーツのカテゴリーでトップに立った。この差は売れ筋のミドルSUVにMモデルがなかったことが主因だが、既存の直6ターボのおよそ90%を新設計して、スタンダードで最高出力は480ps、最大トルクが600Nm、コンペティション・バージョンでは510psを発生させる3L 直列6気筒ツインターボ・エンジンを搭載した、X3MとX4Mがついに完成。ZF製8速スポーツATと現行M5から移植したM専用の4WDシステム、「M xDrive」を組み合わせる。

フロントにブラックのキドニーグリルと大型エアインテークを備え、リアはエキゾーストエンドがディフューザーの左右にデュアルで配される。X4 Mにはトランクリッドスポイラー、X3 Mにはルーフスポイラーが与えられる。3サイズはMスポーツ仕様と同寸。

両モデル共に0-100km/hが4.2秒(コンペティション=4.1秒)、最高速度は250km/hでリミッターが作動。トレーニングを含むMパッケージをオプション購入すれば280km/h(コンペティション=285km/h)にまで引き上げられる。

軽量化と摩擦低減が図られた新開発3L直6直噴ユニット。3気筒ごとに過給器を備え、最高出力480(510)psと600Nmを発生。8速ATとFRベースの4WDシステム、電制多板クラッチ式LSDを搭載。ブレーキシステムはブルーのキャリパーとドリルドディスクだ。

アメリカ東海岸の会場に並ぶX3とX4のMモデルは、現行型をベースにしたもので、エクステリアのチューンは控え目。ブラックのキドニーグリルとバンパー中央および左右の大きな開口部、フェンダー左右にブラックのエアブリーザーが見えるくらい。リアは4本のマフラーカッターとディフューザーが力強さをアピール。X3Mはルーフに大型スポイラーが、X4Mはトランクリッドにスポイラーが追加される。

リポート:木村好宏/Y.Kimura フォト:BMW AG/BMW AG ル・ボラン8月号より転載

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