【チビカメKeigoのラリー漫遊記】ヨーロッパ選手権ラトビア編(その1)

実はレベルが高いERC、日本人ドライバーも2人がエントリー

ERCはその名の通りヨーロッパが舞台の選手権で、FIAが管轄する地域選手権のひとつ。ピラミッドの頂点がWRCだとすると、ひとつ下の選手権って感じかな。WRCを目指すイキのいい若者や手練れのベテランに加えて、やたらと速い地元ドライバーなど、日本にいるとあまり情報が入ってこないけど、レベルが高くて面白い選手権です。走っている車はWRCとほぼ同じで、WRカーがいなくてR5マシンがトップカテゴリーになります。国内選手権と併催されることも多くて、リエパーヤもラトビア選手権が併催されます。

新井大輝とコ・ドライバーのイルカ・ミノア。イルカ姉さんは色んなドライバーと組んでWRCをはじめ世界中のラリーで活躍するすごい女性アスリート。

このラリーには2人の日本人ドライバーがエントリー。ひとりは去年までトヨタの育成プログラムからWRCなどに参戦していた新井大輝選手。もうひとりは全日本ラリーやアメリカのラリーに参戦していた村瀬太選手。新井選手は今年、全日本ラリーと86BRZレースに参戦していて、さらにERCにも参戦っていう超ハードスケジュール。ERCにはオーストリアのチームからシトロエンC3R5で参戦。28歳以下でR5車両で争われるERC1ジュニアカップのチャンピオンを目指します。

村瀬太とコ・ドライバーのエドガーズは最終ゼッケン。

村瀬選手は、日本で彼をサポートするRSタケダがラトビアのチームとタッグを組み、フィエスタR2で参戦。日本からヨーロッパのラリーを目指す選手に、マシンやサービスなどの参戦に関わる一切をパッケージにしたプランを提案していきたいと、数年に渡ってヨーロッパのチームと交渉を重ねてきたRSタケダの武田代表。今回が記念すべき第一歩です。

WRCのワークスチームみたいに華やかな雰囲気はないけど、ラリーのサービスってテントの方が似合うと思うんだよなあ。こちらはR-GTクラスに参戦のミラノレーシングのアバルト124。

こちらはプジョーの一団。208R2がずらりと並びます。

サービスパークは街のど真ん中。目の前にはトラムが走ってます。

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