電制リモコンによるスムーズで確実なシフト操作と素早く正確なスロットル操作を実現
ホンダは、クラストップレベルの高い動力性能や優れた経済性が特徴の大型4ストローク船外機「BF250」(250馬力)「BF225」(225馬力)「BF200」(200馬力)に新開発の電子制御リモートコントロールシステム(ドライブ・バイ・ワイヤ「以下DBW」)を搭載したタイプを追加するとともに、DBWを搭載した新型「BF175」(175馬力)を、6月10日(月)より全国のホンダ船外機取扱店で販売すると発表した。価格は2,112,480~2,438,640円(税込)となっている。
四輪車と二輪車のイメージが強いホンダだが、汎用エンジンをはじめ発電機や芝刈り機といった分野でも、古くから製品を作り続けている。この船外機については、創業者である本田宗一郎氏の「水上を走るもの、水を汚すべからず」のスローガンのもと、1964年に生産を開始、当初から水中にオイルを放出する2ストロークを良しとせず、水を汚さない4ストロークエンジンにこだわり生産を続けてきた。以降1990年には世界の4ストローク船外機のスタンド―ドにもなったBF35/45(BF:Boat engine Four strokeの略)にてマリン事業へ本格参入し、1992年には世界一厳しいとされる、欧州ボーデン湖の環境規制をクリアしたBF8B、元F1エンジニアも開発に携わった世界初の90馬力4スト船外機であるBF90など、クリーンでパワフルな船外機をリリース。CVCCやPGM-FI、VTECといった、四輪車で開発した技術を転用してきている。
今回タイプ追加したBF250/BF225/BF200ならびに新型BF175に採用した新開発のDBWは、ホンダの船外機として初めて採用し、電子制御リモートコントロールによるスムーズで確実なシフト操作と、素早く正確なスロットル操作を実現。また、最大4基掛けまでの多基搭載時における快適な操作性や、2系統の通信ラインを設けたシステムによる高い信頼性も兼ね備えているという。
一方で新型BF175には、BF250/BF225/BF200で好評の3.6L V型6気筒エンジン(USオデッセイ搭載エンジン)とV字型フォルムデザインを採用。さらに、耐久性に優れたギアケースや大径プロペラの採用により低回転から高回転までの広い回転域における優れたトルク特性と加速性能を実現しているとのことだ。
ホンダ青山ビルで行われた発表会では、BF250 新タイプを搭載したベネトウ社の小型パワーボート「アンタレス」を1階のショールーム「ホンダウエルカムプラザ青山」の玄関前に展示。こちらは2019年6月14日(金)から18日(火)まで展示される。
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