【嶋田智之の月刊イタフラ】日本のレースをアルファが走るぞ!!

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今年からはじまるTCRジャパン

以前にここでちょろっと予告めいたことを記した憶えがありますが、やっとお伝えすることができるようになりました。――はい。アルファロメオ、ものすごーく久しぶりに、日本の公式レースを走ります。マシンは昨年秋に鈴鹿で行われたWTCRことFIA世界ツーリングカー・カップで優勝を飾ったのと同じ、ジュリエッタTCR。参戦するレースは今年からスタートする、TCRジャパン・シリーズ。1台はGO&FUNスクアドラ・コルセで、こちらはスーパー耐久レースなどで上位入賞の常連、前嶋秀司選手がドライブ。もう1台は55モト・レーシングで、こちらはアルファロメオ・チャレンジなどアマチュアレースからのステップアップの、Mototino選手が走らせます。そう、2台がこのシリーズを戦うことになります。

TCRジャパン・シリーズは、ツーリングカーレースの最高峰であるWTCRの下位カテゴリーにあたる日本版。FIAが定めるTCR規定に則って開発されたマシンで争われます。このジュリエッタTCRは、イタリアのレースコンストラクターであるロメオ・フェラーリスが市販車をベースに製作、1750ターボを350ps/420Nmまでチューンナップして搭載し、車重はミニマムで1145kgと軽量です。
実は5月17日、オートポリスで開幕戦の公開練習が行われ、前嶋選手が1回目も2回目の見事にトップタイム。レース結果は次号でお伝えしますが、このジュリエッタTCR、排気量が他のマシンより250cc小さく、ストレートは弱いのですが、コーナーはかなり速く、ポテンシャルはかなり期待できるレベルなのです。皆さんもジュリエッタTCRを応援しつつ、このシリーズの行方を楽しみましょうね!

ル・ボラン2019年7月号より転載

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