衝突被害軽減ブレーキの認定車両を公表

田畑修
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2019/06/03 09:00

国土交通省が衝突被害軽減ブレーキの性能を審査。国産乗用車67車種を認定

ADAS(アドバンスド・ドライバーアシスタントシステム)とも呼ばれ、衝突被害軽減ブレーキに代表される運転支援機構を搭載するクルマが増えている。その性能に関しては国土交通省が主導する自動車アセスメント(JNCAP)が「予防安全性能評価」の名で試験判定を行っているが、すべての車種を網羅するまでには至っていない。

そんななかで、もうちょっと踏み込んだ認定制度を、という声が自動車メーカーなどから上がり、2018年には同省が「衝突被害軽減ブレーキの性能認定制度」を創設。乗車定員10人未満の乗用車(輸入車含む)を対象に、衝突被害軽減ブレーキの性能を認定するもので、一定の性能を有していると判定した車種を随時公表していくことになった。
その判定基準は「静止車両に50km/hで接近した際、停止して衝突しないか、もしくは衝突時の速度が20km/h以下となること」、「20km/hで同一方向に走行する前方車両に対して50km/hで接近した際に衝突しないこと」、「前述の衝突被害軽減ブレーキによる制動制御の少なくとも0.8秒前までに衝突の恐れがあることを運転者に知らせる警報が作動すること」となっている。自動車メーカーの担当者も含めて検討された判定基準と思われるが、これなら最新のADAS搭載車の多くはクリアできるだろう。
2019年4月23日には初回の認定車種が公表され、2018年に国産メーカー8社が申請した67車種、152車型を認定。同時に衝突被害軽減ブレーキを示す「AEBS」のロゴマークも発表。新型車として市販されているクルマはほとんど含まれており、今後も衝突被害軽減ブレーキ未搭載グレード以外は認可されていくことになるはずだ。同省によると、今後は原則として毎月1日に認定車種をホームページで公表していく考えで、追って輸入車の認定も行なわれると思われる。
もともと「高齢運転者の事故防止のため」とされた安全運転サポート車(サポカー)の普及啓発が基となった認定制度だが、まずは分かりやすい衝突被害軽減ブレーキから判定していく形となる。ほかにもサポカーにはペダル踏み間違い防止支援とか、車線逸脱防止支援など多くの要素があるが、今後そういった機能も認定基準に盛り込んでいくことになるのか、そのあたりもウォッチしていきたい。

●国土交通省:衝突被害軽減ブレーキの性能評価認定結果=http://www.mlit.go.jp/jidosha/AEBS.html

ル・ボラン2019年7月号より転載

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