白すぎたっていいんです!輝くランチアY(イプシロン)【旧車ビギナーは要注意!100万円でドロ沼に陥る!?】

派手さはないが乗って満足したいとオーナーにオススメ

<美点なれど気になる>Yのユーズドカーで、特に気になるのがアルカンターラのシートコンディション。運転席こそ軽い擦れはあるが、助手席、とくに後部座席は使用感がないほど美しい。ベースのプントと比べ、WBが短縮されているため後席の足元スペースは最小限。

また履いているタイヤもブリヂストン・レグノGR-XIで、製造年は2016年の30週。大げさで、わかりづらい例えだが、ヒストリックカーであればミシュランXASを履いていた! という喜びに似ており、サイズが合えばなんでも良いという訳ではなく、クルマに併せてタイヤも選ばれていたようだ。
車内へ目を向けても、ドアを開けた瞬間に「やはりこうなるか」という、アルカンターラ特有の毛玉のような定番のダメージは見られなかった。フロント同様、リアシートやドアの内貼りも同じく良好で、アルカンターラが採用されたことを素直に歓迎できる。
取り上げたYは後期型のため、バンパー、サイドモールもボディ同色のビアンコとなる。一発の派手さはハッキリ言ってない。しかし、加飾を求めず、周りへではなく乗って満足したいとオーナーには良好な選択肢となるはずだ。

<使用感はあまりなし>トランクスぺースは広大とは言えないが、ふたり分の荷物であれば十分な容量だ。フラットにはならないがリアシートは可倒式。

<内装も上々です>インストルメントパネルに華美なところはないが、計器類は使いやすくセンターへまとめられている。燃料、エンジン回転数、速度、水温をアナログ針で表示し、その他の警告は液晶モニターで行う。内装やドアの内張りも良好だ。

2002 LANCIA Y

車両本体価格:69万円(税別)

スモールリッチ度:★★★★
実用度:★★★★
ドロ沼度:★★★

Yはランチア初のBセグ・コンパクトハッチとあって、デザインとあわせて内装の素材にもこだわりが感じられる。それだけに、カサカサ、ボロボロだと”味”はスポイルされてしまうが、現車は内外装ともに美しく維持されている。

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FIORANO
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Text:中本健二/Photo:澤田和久/カー・マガジン472号(2017年10月号)より転載

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