最強のMINI、「JCW」のクラブマンとカントリーマンが一層ハイパワーに

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306ps/450Nmを発揮する新2Lターボを搭載

5月15日、BMWグループはMINIの「クラブマン」と「カントリーマン(日本名クロスオーバー)」のトップパフォーマンスモデルである「JCW(ジョン・クーパー・ワークス)」に改良を実施したと発表した。

新型には、いずれのモデルにも306ps/450Nmを発揮する新しい2L直列4気筒ターボエンジンを搭載。従来のJCW用エンジンと比べて最高出力/最大トルクは75ps/100Nm上乗せされている一方、微粒子フィルターを備えた新しいエキゾーストシステムを組み合わせたことで排出ガス基準は欧州の「ユーロ6d」に適合している。ちなみにこの新しい4気筒ターボエンジンは、2019年1月に日本に導入された「BMW X2 M35i」に搭載するものと基本を共有する。

トランスミッションはスポーツタイプの8速AT「ステップトロニック」で、エンジンのアウトプットは4WDシステム「オール4」によって全輪に放たれる。0-100km/h加速タイムは「MINI JCWクラブマン」で4.9秒、「MINI JCWカントリーマン」が5.1秒。この値は従来モデルと比べてそれぞれ1.4秒、1.5秒も速い。

スペックアップしたパワーユニットに合わせて、シャシーやブレーキシステムも最適化が図られた。サスペンションはコンポーネント全体の剛性が高められたほか、全輪はキャンバー角を改善。電子デバイスのDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)や電動パワーステアリングにも調整の手が加えられ、トップモデルにふさわしいパフォーマンスを実現している。なお、JCWはスポーツ仕様のサスペンションを搭載しているため、車高は標準モデルより10mmローダウンしている。

ブレーキはフロントが360×30mm、リヤが330×20mmの大径ディスクを採用。レッドにペイントされたフロント用キャリパーには「John Cooper Works」のロゴが入る。

外観ではJCW専用デザインとなるフロントグリルやバンパー、ホイールのほか、フロントフェンダー後部にJCWのバッジが装着されトップモデルを主張。

インテリアでは、スポーツステアリングホイールやシフトセレクター、シートが専用となるほか、チャコールカラーのヘッドライナーが採用されている。

各種装備面もトップモデルにふさわしい内容だ。LEDヘッドランプやキーレスライド、MINIドライビンモード、そして6.5インチのタッチスクリーンを組み合わせるインフォテイメントシステム「MINIビジュアルブースト」を標準装備。オプションで8.8インチディスプレイを備えた「コネクテッド・ナビゲーション・プラス」が設定されている。

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