アウディが女子学生向け技術体験を実施

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7年目となった「アウディ・ガールズデイ」に149人が参加。ハンダ付けからタイヤ交換までを体験

ドイツでも技術系の職業に就く女性は少数だが、企業や国がその間口や機会を広げようとする姿勢は日本も見習いたい。

ドイツでは政府が音頭を取って女子生徒・学生が科学技術系の職業体験に参加できる「ガールズデイ」が年に1回のペースで設けられているが、今年もアウディAGがこのガールスデイに合わせて職業体験会を実施。原則として11歳以上の女子生徒・学生を対象に、理系、技術系、IT系の企業で行われるが、3月末に開催されたアウディ・ガールズデイには194人が参加し、年齢に応じたプログラムに取り組んだ。

ハンダづけによる工作やモデルカーの製作などから、クルマのサービスチェックやタイヤ交換にいたるまで、アウディの実習生のもとでさまざまな作業を体験。さらに女子高校生は大学での学位取得と企業での実践経験を組み合わせた研究プログラムの話を聞くなど、将来の就職を考えるうえで有用な情報を得ることもできるという。

ドイツでも技術系の職業に就く女性はまだ半分以下で、その力量を生かせていないと考えた政府が2001年からガールスデイを設け、企業に協力を呼びかけている。フォルクスワーゲンやポルシェといった自動車メーカーだけでなく300を超える企業が女子生徒を受け入れているが、これもドイツ企業の強さの秘密のひとつだろう。日本の政府や大企業がこの試みを見習い取り組みを行なえば、もっと女性の力をテクノロジー開発に生かすことができるはずだ。

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