ボルボがマイルドハイブリッド車を展開

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全モデルの電動化に向けてさまざまな道を探る。「B5」シリーズを一部車種の設定

ボルボ・カーズの次世代を見据えた新たな取り組みが注目されている。すべてのボルボ車を2019年以降は電動化(ハイブリッド含む)するという宣言に沿って、マイルドハイブリッド車を新たに設定するのは規定路線として、先進安全機能や運転支援機能に最新機能を追加できるソフトウェアを90シリーズ向けに1万円以下で提供したり、2020年までに最高速を180km/hに抑えるリミッター搭載を宣言するなど、事故削減に向けた明確なスタンスを打ち出している。車速リミッターは国産車には以前から搭載されているのでインパクトは感じないが、果たして欧州やアメリカで受け入れられるのか、興味深いところだ。
コストを抑えられる電動化テクノロジーとして注目されるマイルドハイブリッドは、すでにメルセデス・ベンツなどが48Vシステム搭載車を日本でも販売しているが、ボルボはバイワイヤのブレーキから回生エネルギーを得てモーターアシストを行ない、最大15%の燃費削減が可能なシステムを開発。48Vのシステムを使うかどうかは示していないが、まずXC90とXC60に搭載する考えで、ガソリン車だけでなくディーゼル車にも組み合わせるとしている。

このマイルドハイブリッド搭載車にはB4、B5、B6のグレード名を与え、プラグインハイブリッドのTシリーズと区別。ガソリン車のB5では4WDも選ぶことができるという。BMWアルピナと間違えそうなグレード名だが、そのあたりの問題も気になるところだ。
電動モーターの搭載方式やメルセデスのようにスターターと兼用するのかどうかといった技術的部分に関するアナウンスはまだないが、モーターアシストによりシルキーでパワフルな走行性能を実現する可能性は高い。また、このシステム搭載車を増やすことで’21年の欧州CO2規制強化にも対応し、さらに「すべてを電動化」というコミットメントの実現にもひと役買うことはたしかだろう。
世界的に人気上昇中のボルボがどんなマイルドハイブリッド車を作り上げるのか。日本上陸を待つとしよう。

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